発売から1ヶ月!!! さすがの売れ行きを見せるクラウンクロスオーバー 発表からここまでの道のりと進化のポイントを改めて深掘りする!

■渡辺陽一郎がズバリ斬る!! NEWクラウンクロスオーバーお買い得グレードはどれ!?

 クラウンクロスオーバーのパワーユニットは、ハイブリッドの4WDのみだ。ハイブリッドのベースエンジンには、2.5Lと2.4Lターボがある。

 2.5LのWLTCモード燃費は22.4km/Lで、ターボはプレミアムガソリンを使って15.7km/Lになる。ターボはシステム最高出力、燃料代ともに、2.5Lの1.5倍だ。

 ターボを搭載する「RS」の価格は、装備の似ている2.5Lの「G・レザーパッケージ」に比べて65万円高いが、「RS」にはショックアブソーバーの減衰力を変化させるAVSなども装着される。

 この価格換算額を差し引くと、ハイブリッドシステムの正味価格差は約57万円だ。高価格だが、ターボのハイブリッドは有段式6速ATも併用する先進的なシステムで、レクサスRXの最上級グレードにも搭載される。そこも考えると価格は妥当だ。

 それでも割安感を踏まえると2.5Lを推奨したい。「X」は435万円の低価格だが、ディスプレイオーディオが37万5100円のオプションになり、運転席の電動調節機能なども省かれる。そのわりには価格が高いから、「X」を40万円上まわる475万円の「G」を推奨するが、上級車種としては装備が充分とは言えない。

 そこで最も推奨されるグレードは「G・アドバンスト」だ。

 価格は510万円だが、ハンズフリーパワートランクリッドなどを標準装着して、「G」に比べるとオプションで加えるべき装備は少ない。

 ライバル車のCX-60も売れ筋のXDハイブリッドエクスクルーシブスポーツ&モダンを505万4500円で設定しており、今後は500万円前後が国産上級SUVの売れ筋価格帯になりそうだ。

 なお「アドバンスト」の名称が付かないグレードは、生産開始が2023年1月以降になる。

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