■実は新車で販売していたエンジンはすべて問題なしだった!!
ということで、日野自動車に具体的な大気汚染レベルを聞いてみた。すると、少しばかり肩すかしの内容。大雑把に説明すると、不正の対象になったエンジンは「45万km以上走った時の排気ガス浄化性能が少しずつ落ちていく可能性あります」ということらしい。つまり、新車で売っていたエンジンはすべて問題なし。耐久面で性能保証ができていなかったということ。
不正は悪質ながら、VWのように新車時から汚染された排気ガスを出すと言った実害の大きさじゃないようだ。加えて今回発表したリコールは「走行距離に応じて排気ガスの状況をチェックし、問題あれば触媒などを交換する」という内容。不正が発覚していなければ実害が出ただろうけれど、現時点ではすべて規制値に抑えられることになった。「悪いことをしたが結果的に実害なし」です。
ここにきて国交省も実害の有無や、下請け企業の存続などを考慮したのだろう。少し手綱を緩め始めており、小型トラックのデュトロを10月3日から、中型トラックのレンジャーは11月1日からの生産再開を容認するようだ。多からず残りのエンジンの生産も許可されることだろう。「日野自動車、破綻か」という決定的な状況からは脱出できたようにも見える。
ただ、このままだと国民の日野自動車に対するイメージの悪さは定着してしまう。また、20年前から行っている不正の状況も見えておらず、今後さらなる問題が発覚するかもしれない。
この際、日野自動車は国民に向けてしっかり状況説明し、謝罪すべきだと思う。それが日野自動車の将来のためになる。同時に「目に見える善行」も行っていくといい。すべては日野自動車の企業姿勢次第です。
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コメント
コメントの使い方劣化した部品に対しての不正改ざんなんで
新品ならもんだいなかった。
ちゃんとしておけばなんでもなかったのにね。
他社だって劣化したらどうなるのかな?
45万キロ以上走った時…って言ってますが、不正の内容を理解されてます?
耐久試験の途中で性能保証出来ないとわかってデータを改竄、試験中の部品を新品に交換し問題ないふり等々、やってはいけないことのオンパレード!
直近で生産・出荷再開した車種は問題ないで良いでしょうが、認定取消された大中型エンジンはそんなに甘くないですよね。
きちんと不正の内容の理解が理解できてないのかな?と勘ぐってしまいます。
認証問題はスズキマツダもそうだったように、検査はしてなくてもクリア水準は満たしている形。勿論不正は断固として対応すべきですが
スバルのやっていたブレーキ制動力が足りないのに、不正で止まれるって事にしていた方は、遥かに悪質であり重大な問題です。
不正で沸き立ってた頃に後出ししたせいで認知度足りませんが、不正問題が挙がるたび問題提起すべき、国内では他と格が違う不正ですよ(海外はもっと酷いので分けます)