3位:スバルWRX STI タイプS(残価率84.5%)
いよいよベスト3の発表だ。リセールバリューランキング第3位となったのは、残価率84.5%でWRX STIタイプSだ。スバル伝統のEJ20型エンジンを搭載したスポーツセダンで、6速MTのみという硬派な仕様でコアなファンから高い支持を受けていることで、84.5%という高い残価率となっている。
ちなみにCVTを搭載したWRX S4 GT-Sアイサイトの残価率は64.4%とセダンの中では高いが、WRX STI とは残価率で20%の差が付いているのだ。
カタログモデルのWRX STI タイプSでこの高い残価率だが、特別仕様車のS207やS208はさらに高くなる。
フルモデルチェンジによってWRX STI は絶版となってしまったことが、さらに人気に拍車を掛けていると言える。
2位:ホンダ・ステップワゴン スパーダHV Gホンダセンシング(残価率85.1%)
5年落ちのクルマの残価率が85.1%でリセールバリューランキング第2位にランクインしたのが、旧型となったステップワゴンスパーダHV Gホンダセンシングだ。
新車の販売台数では、ノア/ヴォクシー/エスクァイアに差を付けられてしまったが、中古車のリセールバリューでは見事に逆転している。
ステップワゴンは2022年にフルモデルチェンジを行っているが、エアロパーツを装着したスパーダのハイブリッドモデルだけは高い残価率をキープしている。
これは、ハイブリッドシステムや運転支援システムであるホンダセンシングなどに現行型との差が少ないこと。現行型で廃止されたワクワクゲートを採用していることなどが人気の理由と考えられる。
国産ミニバンの中で圧倒的な人気を誇るアルファードでも80%以下に留まっているのに、85.1%という高い残価率をステップワゴンが記録したことは少々驚きだ。
1位:トヨタFJクルーザーカラーパッケージ(残価率87.5%)
5年落ち車のリセールバリューランキングにおいて、残価率87.5%で堂々の第1位に輝いたのがFJクルーザーカラーパッケージだ。
FJクルーザーは2010年~2018年まで販売されたミドルサイズSUV。外観デザインは、名車FJ40型ランドクルーザーをモチーフとしたレトロ感そして観音開きのリアドアが特長だ。
その個性的なショートホイールベース+ショートオーバーハングのボディはオフロードにおける走破性を追求した機能性を表現している。
搭載されるエンジンは276ps&380Nmを発生する4LV6自然吸気の1種類。組み合わされるトランスミッションは5速ATで、駆動方式はドライバーの意思により、切り替え可能なパートタイム4WDを搭載している。
残価率は87.5%と非常に高くなっているが、中古車の平均価格の推移を見ると、やや値落ち傾向となっている。したがって仕入れたFJクルーザーの中古車は国内市場だけでなく、海外に輸出されるモデルも多いということがわかる。
いかがだったろうか。ちなみにランキング11位の三菱デリカD:5が71.5%、12位のトヨタハリアーまでが残価率70%を超えていた。この数字を見ると、新車の納車遅延の影響は中古車市場に大きく及ぼしていることがわかる。
また、国内市場では不人気のプレミオ/アリオンの高い残価率を見ると、中古車のグローバル化が進んでいることがよくわかった。
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コメント
コメントの使い方ステップワゴンのホンダセンシングは、先代と新型とでは性能は雲泥の差だけどね…