■e-POWER VCターボ e-4ORCE… 輝きを増す日産の技術
また、電動化へいち早く進出した日産は、シリーズハイブリッドでもヒットを飛ばしている。
そもそも、e-POWERはリーフのモーターとパワコンを使った低コストのハイブリッドとして企画されたものだが、お手頃価格と爽快な走りが受けて予想外の大ヒット。
今や日産の看板商品といえるまでに成長した。
初期には高速燃費が弱点といわれていたが、内燃機関の熱効率アップやパワコン/バッテリーのマネジメントなど、制御の緻密化でその欠点を克服。
新しいエクストレイルでは可変圧縮比ターボエンジンを搭載するなど、パフォーマンス面でも高いポテンシャルを達成している。
そのエクストレイルでは、日産の「お家芸」ともいえる前後駆動力配分制御を駆使した4WDシステム“e-4ORCE”も投入。
この技術はBEVのアリアにも採用されているが、オールドファンとしてはR32GT-Rで初採用された「アテーサE-TS」を彷彿させるドライビングダイナミクス技術といっていい。
電動化時代には不可欠といわれている自動運転技術についても、業界で初めて自動経路分岐を実現したプロパイロット2.0など、日産が蓄積してきた技術資産は侮れないものがある。
これから開花するであろう“技術の日産2.0”、大いに期待したいと思います。
【画像ギャラリー】e-POWER e-4ORCE プロパイロット… 最新型「技術の日産」をギャラリーで振り返る(6枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方eパワーが売れたといえるのは日本国内だけ。
タイのキックスは月販100台程度と完全に失敗し、ようやっとヨーロッパに投入したキャシュカイeパワーも、販売実績を見る限り人気車ではない。
アメリカや中国ではVCターボを積んだエクストレイル・ローグが販売台数を激減させ、日産が胸を張る「じまんの技術」と顧客の評価は大きく乖離しているというのが現実。
90年代、コストもそうでしたが、なんと言ってもデザインがパッとしなかった。70年代には、セドリック、グロリア、ローレル、スカイライン等、輝かしい車が登場したがその後、それらの車をデザインした方々が次々と退職し、ごく普通のデザイナーがデザインしたのが90年代。やはりデザインは大事。今の日産はいいぞ。