今こそ必要「5ナンバー」!! クルマにとって「小ささ」は大きな武器になる!!

日本の国土と日本人に合わせた規定を重視してほしい

 冒頭で触れたように、クルマは大きく(幅広く、長く)となることで、衝突安全性能や走行性能、車室内の居住性などは有利となる。年々厳しくなる衝突安全性能に5ナンバーサイズを守りながら対応していくことは、クラッシャブルゾーン(衝突時に潰れることで衝撃吸収する部位)を確保できないという物理限界もあり、非常に困難なことだ。

 欧州のBセグコンパクトがほぼ3ナンバー(ポロでさえ全幅1760mmもある)であるなか、これだけの性能をこのサイズに抑え、かつローコストで実現しているのは、国産メーカーの高い技術力あってこそ。現在5ナンバーサイズを実現しているクルマはすべて「5ナンバーサイズを死守しなければ」と必死に開発した、メーカーエンジニアの努力の賜物だ。ノートやフィット、アクアなどは、走りや静粛性など、上級車に匹敵するほど、高い水準だと思う。

 ただ、日本の道路幅や、家屋や店舗の駐車場が、クルマに合わせて広くなったわけではないし、運転する人間の意識もそれほど変わっていない。

 5ナンバーはあくまで国内の規定ではあるが、(そして「現行モデルは輸出仕様のことも考えなければ…」というのも十分理解しているが)日本の道を日本人が使うのだから、日本の国土と日本人に合わせた規定についても、もうすこし重視してもいいのでは、と思う。

【画像ギャラリー】3ナンバー車と比較して運転の気軽さは段違い!! 5ナンバー車モデルのあるおすすめ国産モデル(44枚)画像ギャラリー

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