■ターンテーブルで回り、なにこれ! と(笑)
ローズマリー 日本にきた頃驚いたのがもうひとつあって、「立体駐車場」ですね。そこからクルマを出した後、そのクルマを回転させるターンテーブルのようなものも見たことがなかったです。なにこれ! と、けっこう驚きましたよ。
ジョージ 海外にはほぼないですよね。昔、ニューヨークのデパートの近くで見たことはありますけど。
BC さきほどの首都高もそうですけど、狭いスペースをいかに効率よく生かすか、というのは日本の得意分野で、日本ならではの工夫かもしれません。
ジョージ スペースとコストとの兼ね合いで、いかに維持費をかけないかという部分で誕生した駐車場のスタイルでしょう。
ブレン 僕が日本にきた15歳の頃は1980年代前半で、レビン、ソアラといったクルマを日本の大学生の多くが乗っていた。これには驚いたね。思わず、僕も「日本の大学生になる」と言ってしまった(笑)。若者がクルマに興味を持たない今では信じられない光景だけど。
■ファミリーカーがかわいそうに思えて
ジョージ 日本の高速道路を走っている時不思議に思うのは、スポーツカーのような物凄く速度を出しているクルマは警察に捕まらないけど、捕まるのはファミリーカーなど一般的なクルマが多いということ。ミニバンやセダンなど。スポーツカーや高級車がパッシングしながら物凄い速度で走っているのをよく見かけるけど、そういうクルマは捕まらないね。ファミリーカーがかわいそうに思えて……。
ブレン 不思議ですよね。僕は、首都高の横羽線(東京〜横浜を結ぶ)をよく走るんだけど、ここの制限速度は60km/h。僕が“クルコン”で60km/hキープで走っていると一番遅いクルマですよ(笑)。まわりはどんどん僕を追い抜いて……、100km/h超もいると思う。覆面パトカーは何やっているんだ! と思いましたよ。
ローズマリー そういう部分はちょっとヘンだし不思議ですよね。
私? 私は速度オーバーで捕まったことはないですよ。
全員 YAHAHAHA(爆笑)
BC それはそうですよね! 外国は速度オーバーの取り締まりは厳しいんですか?
ブレン フランスは130km/h制限速度の高速の場合、134km/hでも自動取り締まり機(日本でいうオービス)が光ります。で、インターネットで通知がきてクレジットカードで罰金を支払うシステムです。
BC 4km/hオーバーで取り締まりに遭う。厳しい……。
ジョージ 外国は厳しいし、システムがハイテクですよ。
BC そうなんですか。覆面パトカーのようなものは走ってます?
ローズマリー イギリスは取り締まり機のほうが多いですね。
ジョージ ドイツもそうで、覆面パトカーやパトカーが高速道路に出動する時は、暴走しているクルマを止めに入る時が多いですね。たまに、走行しながらヘンな追い越し方をしているクルマや車間距離をつめすぎているクルマを取り締まることも。
ブレン フランスではサルコジ大統領になってから、信号無視の取り締まり機が増えました。特にパリ。
ジョージ そうですか。ドイツでは信号無視は一発免停ですよ。
BC 日本では考えられない。そういう意味では日本は、悪質な速度超過車や信号無視をしたクルマにゆるいのかも……。
ジョージ その取り締まりのゆるさはあるかもしれない。それとともに日本の赤信号の特色もあり、黄色になってもあと2台いける、というのをまわりの外国人からよく聞く。それだけ黄色から赤色に変わるまである程度時間がありますよね。
ローズマリー その話に関連するけど、日本の都市部は信号機が多いですよね。だから都会では渋滞が激しくなる。イギリスはラウンドアバウトが多く、フランスにもありますよね。
ブラン あります、おかげさまで。どこにでもラウンドアバウトはありますよ。
ローズマリー 交差点は信号のないラウンドアバウトのほうがクルマは流れます。日本は極端にいうと100〜200m走ったら、また信号で止まる……、その繰り返しですよね。その信号の多さのせいか、首都高を含めた高速道路と一般道のクルマの流れの差が大きいですよね。
ジョージ 首都高が渋滞する時、一般道はもっと混んでいることが多い。ヨーロッパやアメリカでは、高速が混んでいたら「一般道のほうが空いているかも」ということもあるけど、日本ではほとんどない。信号が多いということもありますよ。
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