■クルマ購入には税金がテンコ盛り。うそでしょ〜
BC 座談会も終盤に入ってきましたが、「日本独自でちょっとおかしいぞ」というのはほかにはないですか?
ジョージ クルマ関連で日本独自と強く思うのは「コスト」。
ローズマリー 維持費ですよね。私もそれは日本独自のものだと本当に思いますよ。
ジョージ クルマの価格はこの金額だけど、自動車税、取得税、重量税……などが盛られて、「うっそでしょ〜! クルマに乗るまでにこんな金額になるの!」と。こんなにも高い税金はちょっとヘンじゃないかと思いますよ。
ブレン 税金、高いですよね〜。よくいわれる「若者のクルマ離れ」の要因のひとつでしょうね。その税金関係や維持費、駐車場代に保険代。それに車検代もすぐ2年に1回になる。20代の人がクルマを買おうと思っても、保険代が高く、合計で車両価格に何十万円も足されたら買えないよ、と言いたいですね。
考えてみたら、東京で暮らして250万円の乗用車を買った場合、駐車場代はひと月約3万円で、年間維持費を月割りにすると8万〜10万円ほど。
ジョージ ありえないですよ!
BC 日本人はみんな裕福だと外国人から思われたりして(笑)。
結局いびつなんですよね。サラリーマンの平均月収のわりにはクルマに関するお金がかかる、という感じだから。
ジョージ 日本という国の政策としてモノ作りを大切にするというのはわかりますけど、産業の根幹のひとつ自動車産業に厳しすぎる。ここまでクルマに関する税金が多く、高いのはなぜ? それではクルマ売れませんよ、と言いたいです。どこか矛盾していますよね。
ブレン そうそう、税金が多く盛られるとクルマの購入が減り、生産台数が減る流れになると、税収入も減るわけだから国も困るでしょ。いい妥協点を見つけないとバランスが保たれないですよね。
BC 日本で最もヘンと感じる部分はそこですか! みなさんから見てもそう感じるとは日本の税制もアカンですよね。
ジョージ このままでは日本の若者はクルマに興味を持たないですよ。僕がドイツで最初に買ったクルマは日本円で5000円。自分でいじって走らせましたよ。それでドイツは税金も若者の保険も安い。だから維持費はクルマが壊れなければ微々たるもの。それは今でも同じですね。
■軽自動車は日本の国土と文化の象徴ですよ
BC 日本独自の軽自動車を最初見た時、どう思いました?
ジョージ 特に電車やバスなどの本数が減りインフラが整っていない地方では軽の存在は重要だと思う。地方でよく売れているのはわかりますね。
ローズマリー 日本のほかのカテゴリーでは白やシルバーのボディカラーがほとんどだけど、軽はピンク系などカラフル。軽ならではで、好感が持てますよ。
ブレン クルマは物凄くその国の文化を表わしていると思う。例えば軽は日本国土や文化に最も合っているクルマ。アメリカのように東から西へ大きなスケールで移動しなくてはいけないとなると大きなクルマになる。ワインディングが多いイギリスは、それを楽しむケータハムというクルマがありますからね。
BC 軽こそ日本文化のひとつといえそうですね。今回は外国人のみなさんが不思議に思うことなどが如実にわかりました!!
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