【英・仏・米、輸入車メーカーと座談会】 ここが変だよ! 日本のカーライフ


ニッポン。海外の人から見ると、やっぱりというか、不思議に思うこと、これヘンじゃない? と感じることが多いようだ。

そこで「ニッポンのカーライフ」に焦点を当て、輸入車メーカーに勤務する外国人のみなさんに(全員10年以上日本で生活)、フシギだ! と思うことを語ってもらった。母国特有のカーライフも本邦初公開、最近よく話題に上る自動車にまつわる税金についても触れています。

それでは、レッツ・ビギン!

※本稿は2014年12月のものに適宜修正を加えています。なお、参加いただいた皆さんの所属・肩書きは当時のものです
文:ベストカー編集部/写真:Adobe Stock、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2015年1月10日号


■かなり驚きました! クネクネ・立体式の首都高

ベストカー編集部(以下、BC)本日はお集まりいただき、ありがとうございます。みなさん、日本語が流暢ですので司会するこちらも安心です(笑)。さて、最初日本にきた時、カーライフ関連で驚いたことは何でしたか?

■ローズマリー・ミッチェルさん(31歳・ロールスロイス・モーターカーズ アジア太平洋北部地域広報マネージャー):イギリス生まれ。日本語勉強のため長野県在住の経験あり。日本在住10年目。2014年4月からロールスロイス担当に

ローズマリー 首都高速道路ですね。あまりにもクネクネした道で、テレビゲームみたいな感じ。最初のうちは合流するのに大変でしたね(笑)。

ジョージ・ハンセンさん(46歳・GMジャパン コミュニケーションズ・ ディレクター):父親がドイツ人、母親が日本人。大学までドイツで生活し、アメリカ滞在の経験もある。日本在住23年目

ジョージ 私もあのクネクネには驚きました。昔あったゲームソフト『リッジレーサー』の世界が、首都高そのものだよね。

空間(上)に作りクネクネしていることが驚きの首都高

ローズマリー 詳しいですね〜。私の母国、イギリスには日本のように空間を生かした高速道路はほとんどないです。日本やアジア独特といっていいですよ。

ジョージ 私の国、ドイツにも空間を生かして上に作ってある高速道路はないです。

ブレン・フレデリックさん(47歳・ルノー・ジャポンチーフマーケティング・マネージャー):フランス生まれ。父親の仕事関係で15歳の時に日本へ。現在まで32年日本で生活し、フランスに時々帰国するという

ブレン フランスも同じく……。それで、多くの外国人が不思議に思うのは「なぜ地震が多い国なのに、空間に立体式の高速道路を作るの?」ということ。

ローズマリー そうそう、私もそれは感じていた。

BC 外国人の方はそう思うんですね。国土が狭いので空間を生かして上に作るしかないという事情があるし、建築技術に日本は一定の自信を持っているから、ということもあると思いますよ。

ジョージ 日本の建築技術は確かにすばらしいけど、心配なのは老朽化。NEXCOや都市高速側は「老朽化対策はしっかりやる」といっていたので、どんどん実践してほしいです。

BC 2014年4月に首都高が実質値上げの930円になった理由のひとつも、老朽化対策へ充てる費用という話ですから。
ジョージ でも、この930円は高すぎですよ。牛丼を何杯食べられる?

全員 YAHAHAHA(爆笑!!)

牛丼を3杯も食べられる首都高代930円

ジョージ 牛丼一杯280円(当時の「すき家」価格)だから3杯食べておつりがくる。

ブレン この高い価格はちょっとヘンですよ。この金額があれば、フランスの高速道路ならパリからディエップ(ノルマンディ地方)まで行けちゃう。片道ほぼ200km。

BC 日本の高速道路料金って高いんですね?

ブレン 世界一です!!

ジョージ だから、首都高の料金だけ見ると日本は本当に豊かな国だなと思う。

ブレン そうそう。先日、来日したフランス人と一緒に鈴鹿へ行ったんだけどETCをくぐるたびに「7000円」などと料金表示されるじゃない。その金額を見た瞬間、ユーロで計算して、「一桁間違っているんじゃないの?」と言われた(笑)。続けて、「日本のサラリーマンの平均給料はいくら?」と。

ローズマリー 海外からの外国人はETCの料金を見たら、よくそれを聞きますよね(笑)。

ブレン 日本のサラリーマンは凄くいい給料をもらっていると思われていますよ。

BC いやぁ〜、僕はそんなにもらってないですよ。ハハハ。

ローズマリー でも、日本は高速料金が高いぶん、道が整備されていてきれいですよね。

ジョージ 料金は高いけど質も高いという感じだね。でも、必要ないのにまた掘ってたりすることもある(笑)。

BC よくぞ言ってくれました! 来年度予算確保のために道路をほじくっていることもあるんです。ヘンですよね、これ。

ローズマリー ヘンですね(笑)。

■ターンテーブルで回り、なにこれ! と(笑)

ローズマリー 日本にきた頃驚いたのがもうひとつあって、「立体駐車場」ですね。そこからクルマを出した後、そのクルマを回転させるターンテーブルのようなものも見たことがなかったです。なにこれ! と、けっこう驚きましたよ。

空間効率を生かした立体駐車場も日本ならでは。イッツ・ミラクル!

ジョージ 海外にはほぼないですよね。昔、ニューヨークのデパートの近くで見たことはありますけど。

BC さきほどの首都高もそうですけど、狭いスペースをいかに効率よく生かすか、というのは日本の得意分野で、日本ならではの工夫かもしれません。

ジョージ スペースとコストとの兼ね合いで、いかに維持費をかけないかという部分で誕生した駐車場のスタイルでしょう。

ブレン 僕が日本にきた15歳の頃は1980年代前半で、レビン、ソアラといったクルマを日本の大学生の多くが乗っていた。これには驚いたね。思わず、僕も「日本の大学生になる」と言ってしまった(笑)。若者がクルマに興味を持たない今では信じられない光景だけど。

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