【キューブ、クラウン、ルノー…】 存在感は薄いけど魅力は無限大のクルマ 14選

■お題「外国人が見立てる日本コンパクト」2台

(選出&TEXT/ピーター・ライオン)

 僕に与えられたお題は「日本のコンパクトカー」の隠れたいいクルマ。取りあげたいのはマツダベリーサと日産キューブの2台だ。まずはベリーサ。

先々代デミオとプラットフォームを共用するベリーサは、内外装をより高級にした作り。

第一印象は、「あれっ、ポルシェカイエンの弟版じゃないか?」というくらい外観がスタイリッシュ。ベリーサのスタビライザーやダンパーは、先代デミオよりもっとチューンされているので、乗り心地が穏やかでステアリングの手応えがいい。

このクラスとしては異例の本革シート、インテリジェント・キー、アテンザの前席を採用し、遮音材を上手に増やして小型プレミアム・コンパクトカーに仕立ててある。2004年COTYのベストバリュー賞を受賞しているから無視できないね。

いっぽう、キューブははっきりいって日本の傑作だと思う。

ベリーサが「小さな日本流高級車」なら、キューブは「道路を走る日本流アート」そのものといえるだろう。僕の海外の同僚も絶賛した外観は、気持ちのいいレトロな雰囲気を保ちながら、左右非対称のリアドアは、何と1960年代の冷蔵庫の扉からヒントを得ている。

アートとか美術に関心のある人なら、ジャグジーをモチーフにした室内、波紋のアクセントが採り入れられた天井、そしてグラスルーフと障子シェードはきっと気に入るはず。

また、1.5LとCVTのコンビでキビキビ走るし、もともと米国でも販売されるという計画だったので、旧型より乗り心地やハンドリングに力が入っている。しっかりした足回りや乗り心地はこのクルマの特徴。

日本人なら、和の心が注入されたクルマにもっと触れてほしいな。

【中古車情報はこちらから!!】

マツダ ベリーサ…中古車価格は10万円前後から。物件数も豊富だ。

日産 キューブ…中古車価格の上限は200万円足らずといったところ。探せば走行距離5,000km未満のものも。

■お題「10歳若返りたい(!?)女性に最適」な2台

(選出&TEXT/吉田由美)

 女性にとって「アンチエイジング」という言葉は魔法の言葉でもあり、悪魔の囁きでもあるかも。年齢を重ねるほど、そのことへの執着や欲求は強くなり、大枚をはたいたり、涙ぐましい努力を人知れず日々行っているのです。もちろん私も(笑)。

なので、「10歳若返る、女性のためのアンチエイジングカー」が本当にあれば、私が間違いなく真っ先に購入します!

そんなアンチエイジング要素があり、乗ると「いいクルマ!」と思う、この2つの要素を盛り込んだクルマといえば輸入車ならアルファロメオジュリエッタ。

ほどほどに小柄で健康的。さらにほどよくグラマラス。スタイリッシュな部分とカッコイイ部分が見事にブレンドされていますね。また、インテリアだって、「さすが、アルファロメオ」と唸らせる見事なイタリアンテイスト。

さらに、アルファロメオというとプラグを自分で換えなければならないぐらい手のかかるコでしたが、今はそんなこともなく……、ジュリエッタ自体も扱いやすくなったのが大きなポイント。スタイリッシュで乗りやすい。車内に流れる穏やかな風で若返った気分になります。

軽自動車でこのテーマなら、ホンダN-ONEでしょう。

こちらはジュリエッタの方向とは真逆なのですが、小さくてデザインが可愛く、ターボは走らせると小気味いい楽しいスピード感を味わえます。楽しいドライブは心身ともにリフレッシュでき、アンチエイジングに繋がる……はず。さきほどのジュリエッタともども私のような頑張る女性に似合うと思う。全国の頑張る女性のみなさん、おすすめの2台です。

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アルファロメオ ジュリエッタ…中古車価格は100万円から400万円といったところか。

ホンダ N-ONE…中古車価格は30万円前後から。1000台以上の物件があるので、好みの1台が見つかりやすいかも。

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