国内の企業のなかで最大の鋼材を買い入れているのがトヨタだ。だが、日本製鉄と自動車用の鋼材を値上げすることで合意し、部品会社に供給する価格を2022年度下期は上期よりも1トン当たり約4万円引き上げ、上昇幅は2010年度以降で最大に。
鋼材は車両1台当たりの素材価格の約半分を占めており、今回、トヨタが日鉄との交渉で車用鋼材の大幅な値上げを受け入れたことで新車価格への転嫁を検討する可能性は大いにありそうだが、これから先も値上げしていくのか、それとも抑えきれるのだろうか。福田俊之氏が分析する。
文/福田俊之、写真/AdobeStock(トップ画像=andrewesterland@AdobeStock)
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