補助金もらってクルマを売っちゃったらどうなるの? クルマが高値で売れたら税務署に報告?? ほか クルマ界素朴なギモン9選

■03.車検が切れていた!! その後はどのように処理するの?

フロントウィンドウに貼られている検査標章。現時点でこれだと車検切れ
フロントウィンドウに貼られている検査標章。現時点でこれだと車検切れ

 うっかりしていて、車検が切れてしまった……。

 その場合、もし車検が切れた状態でそのクルマを走行させると、無車検車運行となり道路運送車両法上の処罰の対象になる。違反点数は6点、6カ月以下の懲役または30万円以下の罰金で、免許停止となる。

 また、自賠責保険も切れている可能性が高いため、無保険運行となり自動車損害賠償保障法によって処罰される。

 車検が切れているとわかったら、仮ナンバー登録後、それを取得して車検場まで運転することになる。くれぐれも車検切れにはご注意を!!(桃田健史)

■04.事故をした時にドラレコのデータ提出の義務はある?

事故時にドラレコデータの提出義務はないが、出さない=隠匿の可能性ありと心証は悪くなるかも?
事故時にドラレコデータの提出義務はないが、出さない=隠匿の可能性ありと心証は悪くなるかも?

 交通事故が発生すると、事故の状況については、警察が事故の当事者の聞き取りをしたり、人身事故の場合は実証見分調書が作成される。

 そのうえで、事故の当事者同士の間で示談とする場合、または裁判になった場合、ドライブレコーダーの映像は事故の実態を裏付ける証拠能力があると考えられている。

 ただし、ドライブレコーダーはクルマの保安基準で装着が義務化されておらず、事故の当事者が必ず所持しているデータとはいえない。また、事故当事者がドライブレコーダーのデータ提出の義務を負うこともなく、事故当事者の判断となる。(桃田健史)

■05.最近法規対応の改良が多いが、何の法規が変わったの?

大人気のトヨタ ハリアーも10月に法規対応の改良を受ける。同時にマルチメディアシステムを大幅に進化させる
大人気のトヨタ ハリアーも10月に法規対応の改良を受ける。同時にマルチメディアシステムを大幅に進化させる

 クルマは法規に対応させるため、安全装備などを充実させる。例えば衝突被害軽減ブレーキは、新型車では2021年11月に義務化された。継続生産車も、2025年までには衝突被害軽減ブレーキを装着せねばならない。

 これが法規対応と呼ばれ、ボディ形状やプラットフォームの設計が古いために装着できない場合、国内販売を終了せねばならない。

 周囲が暗くなった時に、ライトを自動的に点灯させるオートライトも義務化され、最近は継続生産車も改良を行って標準装着。このほか騒音規制も実施され、時間の経過にしたがって、規制値は厳しくなっている。(渡辺陽一郎)

■06.残価設定ローンのメリットって何?

残価設定ローンで重要なのは残価の高さ。3年後の残価が新車価格の60%なら、3年間で支払うのは残りの40%なので月々の返済額が一層安くなる(SRT101@AdobeStock)
残価設定ローンで重要なのは残価の高さ。3年後の残価が新車価格の60%なら、3年間で支払うのは残りの40%なので月々の返済額が一層安くなる(SRT101@AdobeStock)

 残価設定ローンは、契約時に数年後の残価(残存価値)を設定して、残価を除いた金額を分割返済する。例えば3年後の残価が新車価格の45%なら、残りの55%を分割返済する。したがって月々の返済額を安く抑えられることがメリットだ。

 契約期間満了時には車両を返却する、残価を支払って買い取る、改めてローンを組んで返済を続ける、という選択が可能なタイプが多い。重要なのは残価の高さだ。3年後の残価が新車価格の60%なら、3年間で残りの40%を支払えば済むから、月々の返済額が一層安くなる。(渡辺陽一郎)

■07.新型クラウンはなぜ新しいHVシステムを採用?

新型トヨタ クラウン。1モーター2クラッチの「デュアルブーストハイブリッドシステム」(DBHS)の新HVシステムを採用
新型トヨタ クラウン。1モーター2クラッチの「デュアルブーストハイブリッドシステム」(DBHS)の新HVシステムを採用

 新型クラウンでは、従来の「THS II」のほかに、トヨタが「2.4Lターボデュアルブーストハイブリッドシステム」と呼ぶ新しいHVが設定された。

 前輪に1モーター式のパラレルハイブリッド、そして後輪をe-アクスルとした電動四駆である。

 導入の理由について、トヨタは「クラウンらしい走りの実現」を挙げているが、より具体的な開発の過程についてはトヨタ傘下のアイシンとデンソーが協業する「ブルーイーネクサス」が実施したオンライン会見が詳しい。

 それによると、開発の狙いは2つ。ひとつは、ダイレクト感ある走りと上質なドライブフィーリングの実現。ただし、クラウンという車格としての上質さからは逸脱しない程度を目指したという。

 2点目は、パワーユニット全体の小型化とコスト削減の両立である。1モーター前後に発進用とエンジン切り離し用の湿式多板式クラッチを持ち、ミッションはコスパを考慮して6速ATを採用した。

 クロスオーバーを筆頭に4車系へと大胆に進化したクラウン。新型HVの走りにも大いに期待したい。(桃田健史)

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