05.最近法規対応の改良が多いが、何の法規が変わったの?
クルマは法規に対応させるため、安全装備などを充実させる。例えば衝突被害軽減ブレーキは、新型車では2021年11月に義務化された。継続生産車も、2025年までには衝突被害軽減ブレーキを装着せねばならない。
これが法規対応と呼ばれ、ボディ形状やプラットフォームの設計が古いために装着できない場合、国内販売を終了せねばならない。
周囲が暗くなった時に、ライトを自動的に点灯させるオートライトも義務化され、最近は継続生産車も改良を行って標準装着。このほか騒音規制も実施され、時間の経過にしたがって、規制値は厳しくなっている。(渡辺陽一郎)
06.残価設定ローンのメリットって何?
残価設定ローンは、契約時に数年後の残価(残存価値)を設定して、残価を除いた金額を分割返済する。例えば3年後の残価が新車価格の45%なら、残りの55%を分割返済する。したがって月々の返済額を安く抑えられることがメリットだ。
契約期間満了時には車両を返却する、残価を支払って買い取る、改めてローンを組んで返済を続ける、という選択が可能なタイプが多い。重要なのは残価の高さだ。3年後の残価が新車価格の60%なら、3年間で残りの40%を支払えば済むから、月々の返済額が一層安くなる。(渡辺陽一郎)
07.新型クラウンはなぜ新しいHVシステムを採用?
新型クラウンでは、従来の「THS II」のほかに、トヨタが「2.4Lターボデュアルブーストハイブリッドシステム」と呼ぶ新しいHVが設定された。
前輪に1モーター式のパラレルハイブリッド、そして後輪をe-アクスルとした電動四駆である。
導入の理由について、トヨタは「クラウンらしい走りの実現」を挙げているが、より具体的な開発の過程についてはトヨタ傘下のアイシンとデンソーが協業する「ブルーイーネクサス」が実施したオンライン会見が詳しい。
それによると、開発の狙いは2つ。ひとつは、ダイレクト感ある走りと上質なドライブフィーリングの実現。ただし、クラウンという車格としての上質さからは逸脱しない程度を目指したという。
2点目は、パワーユニット全体の小型化とコスト削減の両立である。1モーター前後に発進用とエンジン切り離し用の湿式多板式クラッチを持ち、ミッションはコスパを考慮して6速ATを採用した。
クロスオーバーを筆頭に4車系へと大胆に進化したクラウン。新型HVの走りにも大いに期待したい。(桃田健史)
08.もらい事故でも…? 任意保険にある「弁護士特約」ってどんな時に使えるの?

対人賠償や対物賠償保険には、示談交渉サービスが標準付帯される。自分の加入している保険会社が、事故の相手方や相手方の加入している保険会社と交渉して、賠償問題を解決する。したがってこの時には、弁護士特約を使う必要はない。
しかし追突などによる「もらい事故」が発生して、被害者に過失がない場合は、被害者の加入する保険会社は示談交渉を行えない。自分で相手方と交渉を行う。この時に役立つのが弁護士特約だ。
もらい事故の被害者になった時も、相手方に損害賠償の請求をするための弁護士費用などが補償される。(渡辺陽一郎)
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