シティ、S2000、NSXら、あの頃とんがっていたホンダ車たち 13選


■初代シティ 1981年11月〜1986年9月 尖り度80点

1981年11月に発売したシティとモトコンポ。発売当時の価格はシティが76万〜78万円、モトコンポが8万円。ムカデダンスと「ホンダホンダホンダホンダ」のノリが今でも耳に残る人が多いのでは?

1982年9月にシティターボ(100ps/15.0kgmの1.2L、直4ターボ)が発売。続いて写真のインタークーラーターボを備える1.2L、直4ターボのシティターボⅡ(110ps/16.3kgm)が1983年11月に発売。発売当時の価格はシティターボが109万円、シティターボⅡが123万円

シティターボⅡのCMで話題となったアイアンブルドッグ

“トールボーイデザイン”の言葉を生み出したコンパクトカーであるシティは、まさにホンダらしい発想のコンパクトカーだった。

トランクに搭載できるバイク、モトコンポ(49cc)を発売し、4輪、2輪世界初の同時発売と謳っていた。

ホンダは、このシティとモトコンポの発売により、従来の4輪と2輪で6輪ライフといった、 単に足し算的な範囲での使い勝手だけではなく、4輪に2輪を搭載して行動することにより、バ イクの機能とクルマの機能が掛け算的に広がり、アウトドアライフの新しい使い勝手を創りだすことを提唱した。これは2輪車、4輪車を持つホンダの強みをフルに発揮した世界で 初めての試みでもある。 

当時、世界最小のターボエンジンとして1982年9月にデビューしたシティターボ(100ps/15.0kgmの1.2L、直4ターボ)や、ブリスターフェンダーが与えられた過激なエクステリアとインタークーラーを追加した1.2L、直4ターボ(110ps/16.3kgm)を搭載したシティターボⅡも、まさにホンダならではの、他メーカーが思いつかない画期的な発想だった。

また、後に追加された伊ピニンファリーナ社が手がけたオープントップデザインの「カブリオレ」も、ホンダのキャラクターが湧き出るような“洒落者”さを表現していた。

シティ搭載用トランクバイク「モトコンポ」を同時発売したことも二輪メーカーでもあるホンダの面目躍如といえる。コンセプトに多少の荒っぽさはあっても、訴求力ではまったく他の追従を許さなかった強烈の個性は、ホンダ独特の都会的なセンスの良さとともに輝いていた。

■インテグラ・タイプR 1995年10月〜2001年6月 尖り度75点

200psのB18C型1.8L、直4DOHC・VTECエンジンは200ps/19.0kgmを発生。8000rpmまでシュンシュン回り、トルクステアが強烈で恐怖すら感じさせるFFスポーツだった。車重は1060〜1080kg。1995年10月当時の発売価格は3ドアクーペが222万8000円、4ドアハードトップが226万8000円。1998年1月29日に発売された後期型(98タイプRあるいは98specと呼ばれる)では、タイヤ幅のワイド化(195→215)、ホイールのインチアップ(15→16inch)、ホイールナットも4穴から5穴に変更、ブレーキローターの大径化、ステンレス製4in1等長エキゾーストマニホールド、ヘッドライトのHIDランプ化、モノコックの高剛性化、足回り、ECUの見直し、ファイナルギヤレシオのローレシオ化などの変更が行われた

NSXタイプRの登場を受けて、3ドアクーペ(DC2型)と4ドアハードトップ(DB8型)を用意されたインテグラ・タイプRは“手作り”ともいえる稀少性とモータースポーツ精神をイメージさせる仕立てによって、ホンダファンの心を射止めた。

タイプRの新エンジン「B18C 98spec.R」ではエキゾーストマニホールドに集合部までを等長として手磨きされたといわれる「ステンレス4in1エキゾーストマニホールド」を採用。

排気脈動をチューニングすることで、加速時に重要な中速域のトルクアップを実現したとされ、固められた足回りとともに、NSXタイプRから受け継いだチャンピオンシップホワイトの特別色やレッドエンブレム、MOMO製ステアリング、BSポテンザRE010などの採用によって、手に入るタイプRとして一世を風靡した。

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