クルマ好きの運命…ではない!! 腰痛予防のための正しい運転姿勢と注意点3選

シートを見直すのもひとつの手

 ただ、シート表皮が滑りやすい素材であったり、尻下の座面のクッションが硬かったり、逆にフカフカ過ぎていたり、横方向のサポート性が甘かったりすると、姿勢保持のために無意識に力を入れるため、腰痛や疲労の原因となってしまいます。

 「ちょっとお金をかけても腰痛対策をしたい」という方は、シートを見直してみるのも手です。身体に負担の掛からない正しい姿勢で座り続けられるよう支持してくれる専用シートを取り入れると、楽になる可能性はあります。有名なところだと、RECAROのエルゴノミクスシートです。

 自動車メーカー勤務時代に、最上位クラスのエルゴノミクスシートを、研究実験用に購入し、詳細に調査をしたことがありますが、一見、普通のシートのように見えて、シート表皮には滑り止めが利いた素材が使われており、座面とシートバックの形状は、お尻がすっぽりとはまり込む形状で、尻下ウレタン素材は、弾力があってやや硬めで、シートへ座ると、身体との隙間が無くなるようなフィット感があり、無駄な力みが少なくなりました。腰痛につながるようなダメージが減ったうえで、ハンドリングなどの運転操作もやりやすくなったような印象を受けました。

 ここまでではなくても、市販のシートカバーを使って体が滑らないようにするだけでもよいでしょう。市販されている後付けシートカバーの中には、非常に滑りやすい表皮素材を使っているものもあり、できれば部分的にでも、スエードやアルカンターラなどの滑り止め効果のある素材の商品を選ぶとよいと思います。

こまめな休憩と水分補給も大切

 基本的なことですが、こまめに休憩することも大切です。休憩時に身体を伸ばすストレッチをするなど、軽い運動をとりいれるとより効果的でしょう。運転中は、トイレが近くなるのを避けるため、水分を取らないという方も多いですが、水分が不足すると、血液がドロドロになり、血流が悪くなり、腰痛の原因となってしまいます。こまめな水分補給も、腰痛予防には大切です。

 また、長時間ドライブでの腰痛を予防するには、日ごろから意識しておくことも大事。ぜひ上記のポイントを実践し、快適なドライブを楽しんでください。

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