運転支援システムなどはエスクードを凌ぐ
トランスミッションは、純ガソリンとマイルドハイブリッドではいまどき珍しくマニュアルミッションのみが組み合わされ、ストロングハイブリッドはスズキ独自のシングルクラッチAT「AGS」のみとなる。
これはハイブリッドシステムがAGSとの協調制御を前提に作られているためだが、エスクード同様6速化されており、ステアリング奥のパドルによるマニュアルシフトも可能だ。
駆動方式だが、FFのほかスズキ自慢の4WD「ALLGRIP」が選べる。このALLGRIPは都会派SUVには過剰ともいえるような本格的フルタイム4WDで、走行特性に応じた4種類のモード切り替えが可能。電子的なロック機構も備えているので泥濘地でのスタックといった場面でも効果を発揮してくれそうだ。
このほか4WDモデルでは豪華装備も売りで、統合ナビゲーションシステムやレザーシートパノラマルーフなどが標準装備となるようだ。
ここまでのSクロスの説明ではエスクードと共通するものも多かったが、運転支援や通信といった領域では、登場時期の古いエスクードを大きく凌いでいる点がトピック。
Sクロスにはスマホとの情報連携や緊急通報などが行える「スズキコネクト」のほか、デュアルセンサー・ブレーキサポートやブラインドスポット・モニター、リア・クロストラフィック・アラート、交通標識認識、アダプティブ・クルーズ・コントロールなどが全車標準装備となる。
Apple CarPlayやAndroid Autoにももちろん対応済みだ。
こうして概要を追いかけてくると、Sクロスにはエスクード級の優れた資質があることが分かる。
エスクードは日本車におけるコンパクトSUVの草分けだが、現在では同じマーケットにヤリス・クロスという巨人がいるため、存在感を打ち出しにくい。ここは一回り大きいSクロスを投入して差別化を図るという手もあると思うのだが、スズキ様、日本導入を検討してはくれないだろうか。
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コメント
コメントの使い方初代S-CROSSに乗っています。カタログスペックでは最高にいい車ではありませんが、とても扱いやすい。カタログスペックには出ない様々な要素がバランスよく設計されているように感じます。深さ10cmの雪道でも安定して走行できました。
この車の本当の魅力は、カタログスペックには表れないように思います。
海外専用車種がウケるとは限りません。
Sクロスの場合、燃費性能で国産車種に敵わないと思います。
さらに、ミッションも一般ユーザー受けしないセミAT 。2トントラックのスムーサー並のクセがあると思われるので、これもNG。
ベストカー様、安易に導入してほしいなんて言わないで下さい。
困るのは、我々ユーザーです。