■どうしても慣れなければオフにもできるが使い慣れれば安全性は高まる
ここまで説明するとHUDは老視などを起こしている高齢運転者だけに有用であって、老視を自覚していない中年&若年運転者には無用な装置と思われるかもしれないが、目のピント合わせ機能に優れる若年層でも、あまりにピント合わせ機能が速いために疲労しやすい、というデータもあるのだ。
つまりHUDは視線移動が少ないというメリットだけでなく、ピント合わせもほぼ必要なくなり安全性が高くなる。どうしてもフロントガラスに映し出された映像が気になるのなら、映像の色を薄くすることもできるし、照射位置も上下に移動させることができる。そして消すこともできるのだ。
HUDの機能には確かにメーカーによって差があることも事実だが、高級車になればなるほど焦点距離は遠くになると考えてよいだろう。
なかにはフロントガラスより手前のダッシュボード上にポップアップ式のポリカーボネートのディスプレイに映像を映し出すタイプのものもある。ただこの方式はそれほど遠方に焦点距離がなく、やはりフロントガラス投影式のものがお勧めだ。
HUDはメーカーによって差があると書いたが、実際にはサプライヤーによる差である。前回の東京モーターショーではコンチネンタル社が焦点距離4.3mのものを展示していた。
このようなことからHUDは流行り廃り(はやりすたり)の技術なんかではなく、日進月歩で進化しているクルマの安全技術のなかの一つなのであって、将来すべてのクルマに装備してもらいたい装備と筆者は考えている。
【画像ギャラリー】疲労が少なく安全性は高い!! 各社鋭意開発&装備中のヘッドアップディスプレイ(4枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方ナビの行き先設定しなければ投射される情報は少なくなり最低限に。行き先設定してる時はどのレーンに居たらいいのか、どのタイミングで右左折の準備をすればいいのか音声案内と矢印、残り距離で、把握出来きます。走行中ナビ画面を見る事がなくなるのは
すごく安全に寄与してると思います。
ナビを大画面にするコストはこっちに回せばいいのにとすら思います。
全くです。
ユーザーレベルでも「目障り」など不要論が出ますが、実際に使用したのかと思えるコメントもあります。
車に関わる記事も理解して書いているのか?と疑問に思えるものが最近はありますね。