貧乏ゆすりはクルマ好きを救う!? 足をブルブルさせるだけで健康になる、運転が上手くなる

股関節まわりを柔らかくしてエコノミークラス症候群を防ぐ

 さて解決策は……と言われると「どうせストレッチだろう? どうせ続かないんだよ」と思う人は多いはずだ。しかし、そんな面倒なストレッチをしなくてもエコノミー症候群や股関節まわりの硬さをとる方法がある。それが貧乏ゆすりだ。

 貧乏ゆすりは日本では行儀が悪い行いとされているが、海外では「ジグリング」と呼ばれ、1970年頃から健康効果のある運動として認識されているのだ。特に、足のむくみの解消やエコノミークラス症候群の予防効果があることが明らかになっている。

 それ以外にも、足を素早く動かすことで足の神経筋伝達能が向上し、とっさの動きに対応できる敏捷性を養える。つまり、運転上達、加齢による運転スキルの低下を防げるという嬉しい効果も期待できるということだ。

 また、腰痛や肩こりも股関節まわりの硬さが原因となるため、貧乏ゆすりを行えば症状が改善される可能性もある。

 とにかくぶっ続け運転は避け、途中休憩の合間にベンチなどに座って貧乏ゆすりを行う習慣づけを。それだけでもエコノミークラス症候群を防げる。また、クルマのシートに座ったままで行ってもOKだ。ただし、誤ってアクセルやブレーキに足が触れてもクルマが動かないようにエンジンを止めて、パーキングブレーキをかけた状態で行おう。

不調改善効果を高める貧乏ゆすり法

貧乏ゆすりはクルマ好きを救う!?
椅子に浅めに腰掛け、肩幅に両足を開き、股関節と膝関節を直角に曲げる。その状態から両足を5cmくらい手前に引く。カカトを浮かせ、できるだけ早く上下させる。片脚ずつ行ってもOK。30秒を目安に行う

貧乏ゆすりは運転疲れの解消にも効果的!

 貧乏ゆすりのような一定のリズムを刻む動作を意識して行うと、幸せホルモンと言われる「セロトニン」というホルモンの分泌量を増加させる効果があることも明らかになっている。

 セロトニンは、心身の興奮状態を抑えたり、睡眠の質を向上させるメラトニンの材料になるホルモンだ。イライラすると貧乏ゆすりをしてしまうという人がいると思うが、これは脳がイライラを鎮めるために貧乏ゆすりをしろという指令を出しているためで、体をストレスから守る防御反応とも言えるのだ。

 また、床に就く前に貧乏ゆすりを1~2分ほど行うと熟睡でき、心身の疲労を解消することができる。疲れを翌日に持ち越さないためにも、長距離運転をした日や疲れがたまっていると感じている日は就寝前に貧乏ゆすりを行おう。 

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