トヨタ 新型シエンタ好調で販売の内訳&納期は? ほか国内メーカー注目情報

■スズキ、2025年度までにさらなる電動化を推進

 スズキは、2025年度までにストロングハイブリッドやEVなどによるさらなる電動化を進めるもようです。

 ハイブリッドはこれまでマイルドハイブリッドが中心で、ストロングハイブリッドは1モーター方式を一部の小型車に搭載していましたが、MTベースのトランスミッションによる変速ショックに違和感があるのと、燃費がそれほどよくなかったことから、搭載車の売れゆきは不振でした。

 そのため次世代モデルのハイブリッドは、コストアップが抑えられる1モーター式とCVTとの組み合わせで進化させるものと思われます。

 EVについては軽自動車、小型車のユニット開発を同時進行で行うプロジェクトを進めていくとしています。その第1弾としては、2023年度後半から順次搭載モデルを投入する方針です(ベストカー2022年12月10日号掲載時)。

現在、スズキはスペーシアをはじめ軽自動車にマイルドハイブリッド車を設定しているが、今後はストロングハイブリッド車やEVを投入する計画
現在、スズキはスペーシアをはじめ軽自動車にマイルドハイブリッド車を設定しているが、今後はストロングハイブリッド車やEVを投入する計画

■日産 エクストレイルは10月いっぱいで一時オーダーストップ

 日産が7月に発売した新型エクストレイルは、10月いっぱいで一時オーダーストップになりました。半導体などの部品供給の遅れで、生産が滞りがちになっているのがその理由です。

 新型エクストレイルの10月下旬現在での納期は2023年11月で、1年以上の納車待ちになっています。初期受注の構成比は、90%が4WD、グレード別では最上級モデルが80%を占めています(ベストカー2022年12月10日号掲載時)。

■日産 エクストレイルPHEVの2023年秋投入は先送りか?

 三菱自動車からパワーユニットの供給を受けて、日産が2023年秋の投入を予定していたエクストレイルPHEVは、そのデビュー予定よりも1年程度先送りされる見通しです。

 同じPHEVを搭載するアウトランダーPHEVの販売が好調で生産が間に合わないことが理由と思われます。

 日産としても現在生産している新型エクストレイルが好調な売れゆきなため、生産が追いつかない状況にあり、PHEVを投入する余力がないこともあるようです(ベストカー2022年12月10日号掲載時)。

■トヨタ ハリアーは最上級グレード「Z」がオーダーストップ

 トヨタが9月下旬に一部改良したハリアーの最上級グレード「Z」が、10月15日頃にオーダーストップとなりました。売れゆきが好調で受注が集中し、生産が追いつかず、納期が2年以上先まで遅れてしまっているためです。

 「G」以下のグレードはオーダーできますが、人気装備の「パノラミックビューモニター」がオプションで選べません。なお、Gグレードの納期は2023年11月と、納車まで1年余りかかる見込みです(ベストカー2022年12月10日号掲載時)。

今年9月下旬に一部改良されたトヨタ ハリアーは、人気が最上級グレードの「Z」に集中。生産が追いつかないためZグレードはオーダーストップした
今年9月下旬に一部改良されたトヨタ ハリアーは、人気が最上級グレードの「Z」に集中。生産が追いつかないためZグレードはオーダーストップした

■トヨタ RAV4は10月いっぱいで全車オーダーストップ

 RAV4は今年10月いっぱいで全モデルがオーダーストップになったもようです。受注が集中しているうえに、半導体などの部品供給の遅れで生産が間に合わなくなっているのが要因です。

「アドベンチャー」グレードを中心に受注が集中しているのですが、全モデルがオーダーストップとなり、今後の再開についての目途はまだ明らかになっていません(ベストカー2022年12月10日号掲載時)。

次ページは : ■トヨタ ノア/ヴォクシーのハイブリッドは納期が2023年11月に

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