「専用開発」の純正タイヤ 交換時はどこで買えばいい? 外したタイヤの保管方法は??

「専用開発」の純正タイヤ 交換時はどこで買えばいい? 外したタイヤの保管方法は??

 季節的にもタイヤ交換を考える時期だが、新車購入時に装着されているのは「専用開発」の純正タイヤ。交換時はどこで買ったらいい!? GT-R開発者 水野和敏氏直伝「外したタイヤの保管法」も掲載!

※本稿は2022年9月のものです
文/ベストカー編集部、写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2022年10月26日号

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■新車装着時のタイヤは基本的に「専用開発」

コンパクトカーやミニバンなどでも、特に低燃費性能を重視した専用開発タイヤが装着されるケースが増えてきた。タイヤショップで買うリプレイスタイヤとは細部が異なる
コンパクトカーやミニバンなどでも、特に低燃費性能を重視した専用開発タイヤが装着されるケースが増えてきた。タイヤショップで買うリプレイスタイヤとは細部が異なる

 新車時に装着しているタイヤ(OEタイヤ)は、ほとんどすべての車種で「専用開発」されたもの。

 一般的にアフターマーケットで市販されている各タイヤメーカーのタイヤ、「リプレイスタイヤ」とは異なるものだ。

 専用開発タイヤ、というとスポーツモデルなどではカタログなどでもアピールされていることが多い。

 しかし最近ではコンパクトカーやミニバン、SUVなどでも、新車開発のメニューとしてタイヤのマッチングがあり、チューニングの大小はあるものの、自動車メーカーの要件に合わせたチューニングがタイヤ開発にも盛り込まれている。

 スポーツモデルでは操安性能を重視した専用タイヤ開発が行われるが、コンパクトカーやミニバンでは特に、燃費性能と操安のバランス、乗り心地、騒音性能などを重視した開発チューニングがメインとなる。

 また、特に最近重視されているのが低燃費性能。つまり低転がり抵抗だ。

タイプRではない普通のシビックでは、1.5LターボモデルはグッドイヤーイーグルF1がOEタイヤとして装着されるのに対し、e:HEVモデルのタイヤはミシュランパイロットスポーツ4を履く。サイズはどちらも235/40R18で同じだ。ちなみにe:HEVは100kg車重が重い
タイプRではない普通のシビックでは、1.5LターボモデルはグッドイヤーイーグルF1がOEタイヤとして装着されるのに対し、e:HEVモデルのタイヤはミシュランパイロットスポーツ4を履く。サイズはどちらも235/40R18で同じだ。ちなみにe:HEVは100kg車重が重い

 大量納入が前提のOEタイヤなので、タイヤメーカーは自動車メーカーと共同で、タイヤ開発に注力する。

 トレッドパターンはリプレイスタイヤの同一ブランドと同じでも、プライ構造が異なっていたり、ゴムの配合がチューニングされていたりするのであった。

 リプレイスタイヤはある部分の性能を特化させて個性を持たせた製品とするケースが多いのだが、OEタイヤはトータルバランスを高めるチューニングをすることが多い。

 タイヤ交換の時期が来た場合、もし新車時の乗り味を取り戻したいのであればディーラーで部品番号で管理されているOEタイヤを注文することになる。

 スポーツモデルやプレミアムカーなどではOEタイヤがベストな性能バランスであることが多いので、OEタイヤを装着するのもいい。

 ただし、タイヤ量販店で入手できるリプレイスタイヤのように安価には手に入らないというデメリットもある。

次ページは : ■水野和敏直伝 外したタイヤの保管法

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