■水野和敏直伝 外したタイヤの保管法
例えばスタッドレスタイヤに交換した際、サマータイヤはどのように保管する? もちろん逆もある。
最近ではタイヤショップなどでの預かりサービスもあるが、費用が掛かる。自宅で保管できるのならば、それがお金もかからず手っ取り早い。
これに関しては本誌7月10日号の記事で水野和敏氏が開発エンジニアの視点から、「正しいタイヤ保管方法」を解説してくれた。読んでいない方もいらっしゃると思うので、要点を再度お伝えしよう。
まず、絶対にやってはならないのが、エアを抜くことだ。
タイヤは内圧によってビードとホイールリムが結合してショルダー部の強度を保っている。ホイールに組んでいるのであれば、エアが適正に入っていることで形状が保たれるし、ホイールとの結合部の気密性も保たれるのだ。
ホイールに組まれた状態で外したタイヤは、市販のタイヤラックに立てた状態で置くようにする。前述のようにエアは規定値のままでいい。
こうすると「立てたままではタイヤに負担がかかるのでは?」と心配する人がいるかもしれないが、クルマに装着したタイヤは、常に数百キロの荷重を負担した状態で立てた状態でいる。
外して保管している程度の負荷など、まったく心配することはない。
それよりも問題なのが、しばしば見られる「横積み」だ。
タイヤは縦方向の荷重には強いが、サイドウォールやショルダー部の耐性は比較的弱い。
横にして4本重ねれば、最下段のタイヤは相応の重量を受ける。これは避けるべきなのだ。
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