いまは軽自動車に主流に! 実用性のある5ナンバーワゴンの強化を熱望!!
5ナンバーサイズのワゴンが減ったことも影響を与えた。カローラツーリングは3ナンバー車になり、継続生産される5ナンバーサイズのカローラフィールダーは、発売から10年以上を経過した。
他社でも日産のコンパクトなウイングロードは廃止されて久しく、ホンダシャトルも生産を終えた。5ナンバーサイズのワゴンが実質的に消滅したから、ワゴンユーザーの関心が、シエンタの2列シート仕様に向けられた。
さらにいえば、ワゴンに限らず、後席の快適な5ナンバー車が激減している。コンパクトカーのヤリスは、その前身だったヴィッツに比べると、後席の頭上と足元の空間が狭い。
ヴィッツをファミリーで使っていたユーザーがヤリスに乗り替えると、居住性に不満が生じる。3ナンバー車になったカローラのセダンとツーリングも、5ナンバーサイズだったカローラのアクシオとフィールダーに比べて後席が狭いのだ。
このように運転しやすいサイズで、後席の居住性に満足できるトヨタ車が今は少数派になった。特に全長が4.3m以下で、不満なく4名で乗車できるトヨタ車は、アクア、パッソ(後席の足元空間は意外に広い)、ルーミー、シエンタ程度だ。
SUVのライズとヤリスクロスも4名乗車は可能だが、身長170cmの大人4名が乗車すると、後席に座る乗員の膝先空間は握りコブシ1つ少々に留まる。そして前述のアクアは、ハイブリッド専用車だから価格が高い。パッソとルーミーは、居住性は満足できても、内装の質や乗り心地に不満が伴う。以上のような状況が目立ってきた結果、シエンタの2列シート仕様にユーザーの関心が集中した。
つまりシエンタの2列シート仕様が好調に売られる背景には、実用的な5ナンバー車が激減したことに対するユーザーの不満がある。軽自動車の新車販売比率が40%近くに達した理由も同様だ。
日本のメーカーは、「国内市場は軽自動車に任せておけばイイ」という発想を捨てて、国内のカーライフにもう少し目を向けて、魅力的な5ナンバー車を積極的に投入すべきだ。
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