■ルキシオンの走りは、ほかのグレードと違うのか?
エルグランドの代わりになるかも……と、その静粛性の高い走りからも感じさせたくれた。遮音ガラスがハイウェイスターVは、フロントガラスのみだが、ルキシオンはフロントドアガラスも遮音ガラスとなる点も大きい。
ルキシオンを試乗したモータージャーナリストの吉川賢一氏は、
「ルキシオンはプロパイロット2.0の緻密な操舵制御に合わせた、ブリヂストン製のタイヤを装着していて(通常のハイウェイスターはTOYOタイヤ製)、リーフやアリアといった電動車そのものに近く、低速域から中速域までスムーズで滑らかな加速をする。
エンジン発電も頻度が少なく、また発電中でもエンジンノイズが車内に侵入する量は非常に少なく感じた。高速道路の合流をイメージして強めの加速をすると、エンジン発電音はやや大きめに車内へと響き渡るが、それでも非常に静かな部類だ。ルキシオンは、ハイウェイスターからさらなるノイズ対策を施したそうで2列目にも座ってみたが、前席以上に静かな印象」と語っている。
e-POWERルキシオンの見積もりをとってもらったが、メーカーオプションはプリズムホワイト=4万4000円、100V AC電源=5万5000円。ディーラーオプションがドラレコセットアップ=6050円、後席専用モニター(HDMI)=12万2760円、ベーシックパックプラス=14万2721円を装着し、メンテプロパック54=14万3530円、税金・販売諸費用込みで558万4391円と出た。
車両本体価格が368万6100円のe-POWERハイウェイスターVに、セットオプション(55万1100円)を装着し、家族用の後席モニターやフロアカーペット類、メンテプロパックを合計すると税金、諸費用込みで526万4522円となってしまった。
もちろん、装備類を減らしていけば、ここまでにはならないが、最先端の装備類を付けたい思いが先行すると、前述したように、装備全部入りのルキシオンが安く見えてしまうのだ(もちろん安くはないが)。
ということで、ハイウェイスターVのほぼフルオプションか、ルキシオンを迷っている人は、じっくり営業マンと一緒に研究してほしい。
■次期モデルはもうない? エルグランドはこのまま売るのか?
では「キング・オブ・ミニバン」を謳い、生産から12年以上が経過するエルグランドはこの先どうなるのか?
ちなみに11月1日の一部改良では、排ガス、騒音規制強化に伴う法規対応のための改良のほか、抗菌仕様のシートの採用、フロントマスクやリア、アルミホイールのセンターキャップ、ステアリングなど、新しい日産CIのロゴに変更。
今回のセレナルキシオンを設定したので、エルグランドを廃止にするんじゃないかと思っている人も多いのではないだろうか。
複数の日産関係者に話を聞いてみたが、どうやらエルグランドに次期モデルはありそうだ。
次期型はプラットフォーム&基本コンポーネントを新開発し、新開発の2.5リッター直4マイルドハイブリッドと新型エクストレイルと同じ1.5リッターターボe-POWERを搭載する方向で開発を進めているようだ。
新型エルグランドの登場時期は1~2年後になる見込み。早ければ2023年秋頃になるという。期待して待ちたい。
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