クルマと末長く付き合うためにメンテナンスは欠かせない。とはいえ、せっかく買った自分の愛車なのに一切自分で行うことなく、クルマ屋にすべてお任せにしてない?
お金に余裕があるならそれが一番だけど、せっかくの愛車だし、お財布のためには「自分でできる範囲のこと」は自分で行いたいもの。ここでは、最低限自分でできるメンテナンスを紹介!
文/今坂純也(DIRT SKIP)、写真/写真AC
【画像ギャラリー】メンテナンス素人でも大丈夫!! 無駄な整備費用をカットしよう(13枚)画像ギャラリー洗車~洗車はメンテナンスの最初の一歩~
ガソリンスタンドや洗車専門業者に任せれば、自分は手を汚すことなくクルマはキレイになる。でも、せっかく買った愛車だから、メンテナンスの入り口と言われる洗車くらいは自分で行いたいもの。
洗車をすることのメリットは、「あ、タイヤのエアが足りない……」とか「ワイパーゴムが切れかかってる!」など、ただ乗っているだけでは気づきにくいことにも気づく可能性が高いこと。当たり前だけど、やっぱりキレイなクルマは気持ちいいしね!
●作業のポイント
洗車をするのにベストな日は、クルマにホコリがつかない風の弱い日&洗車シャンプーや汚れのついた水がすぐに乾かないような気温低めの曇りの日。洗車シャンプーや汚れのついた水が乾くと、ボディにシミが残ってしまうからだ。
そしていきなり洗車シャンプーを泡立てたスポンジでボディを洗わず、まずはボディ全体のホコリや汚れを水でしっかり流してからスポンジ+泡で洗うこと。
ガラス拭き上げ時は乾いた柔らかいタオルを2枚用意し、タオルで水分を拭き取ったら、乾いたタオルですぐにもう一度拭くと拭き跡が残りにくい。
タイヤのエアチェック&エア補充~月イチ、10分、初期投資は1000円~
タイヤは路面とクルマが接している唯一のパーツで、路面からのインフォメーションを良くも悪くも一番に伝えてくれる大事なパーツと言える。
知り合いの女性から「最近、クルマのハンドルが重い気がする……」と言われ、エアチェック(空気圧を測定すること)したら、適正値よりはるかに少ないエア圧だったことがあり、しかもタイヤには無数のヒビが……。そう、お買い物や近所の移動のためにしか使わないクルマは、走行距離の割に年数がかなり経っているタイヤがついていることが多いのだ。
ヒビの入ったエアの少ないタイヤのまま走行を続けていると、高速道路などでバースト(タイヤが破裂すること)することも考えられるので超危険!
●タイヤのエアチェック&エア補充のポイント
クルマの適正エア圧は運転席のドア付近に記載してあることが多く、エアチェック&補充でも10分以内に完了するので、月に一度はチェックしたい。
エアチェックは専用のエアゲージ(米式バルブ用。1000円程度から売っている)を使い、補充はガソリンスタンドのエアコンプレッサーや購入したエアポンプで行う。
昔からある手押しや足踏みポンプでもいいが、今は充電式やシガーソケットからの給電で作動するポンプもある。力がいらず、特に暑い時期に汗をかくことなくエア補充ができるし、各種バルブアダプターが付いているものも多く、自転車や子ども用プールなどへも使えるので購入はこちらをお薦め。
また、タイヤのエア圧は「高めにすると燃費が良くなる」などと言われることもあるが、はっきり言って誤差の範囲くらいしか燃費は変わらない。逆に、グリップ力の低下につながる場合もある。もちろん、前述のように低すぎるのは論外だが、やはりエア圧はメーカー推奨値をきちんと守るのがベストだ。
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