■デザインがウケなかった最大の要因か!? 微妙な結果2選
●日産 ジューク→キックス
2010年に登場したジュークは、海外では大成功を収めたが、国内では昆虫の複眼を思わせるエグいデザインが受け入れられず、鳴かず飛ばずだった。そこで日産は、ジュークの後継モデルの車名をキックスに変更した。
キックスという車名は、もともと日産がコンセプトカーの名前として2度使った後、三菱パジェロミニのOEM版の社名として使った経験がある(2008~2012年)。
日産にとっては、歴史は古いがあまり日の目を見ない車名だったが、ジューク改めキックスも、販売はいまひとつ振るわず、存在感はジューク時代から横ばいだ。
●ダイハツ ミラココア→ミラトコット
ミラココアは、ムーヴラテでダイハツが切り開いた「カワイイ軽」の後継モデルだったが、ムーヴラテ時代に比べると販売が振るわなかった。
そこでダイハツは、ブリブリのカワイイ軽をやめ、女子向けナチュラルテイストに転換。車名も「ミラトコット」に変更したが、デザイン的にまったく特徴のない単調なイメージになり、販売は上向いていない。
■セドグロにブルーバード……セダンだらけの失敗例6選
●トヨタ コロナ→プレミオ/アリオン
中継地点に「コロナプレミオ」がありましたが、最終的にはプレミオ/アリオンとなり、昨年、長い生涯を終えました。合掌。
●日産 セドリック/グロリア→フーガ
セド/グロじゃもう古臭くてダメだ、フーガで風雅な風を吹かせるぜ! という狙いだったが、長期低落傾向はまったく止められず、2022年夏で生産終了。涙。
●日産 セフィーロ→ティアナ
セフィーロの販売不振により、心機一転車名を変更。「モダンリビング」な内装が好評で初代はそれなりに売れたが、2代目、3代目はまったのペケで、一昨年、国内での生涯を閉じました。ただし中国など海外では、まだまだ日産の看板モデルとして頑張ってます!
●日産 ブルーバード→シルフィ
途中「ブルーバードシルフィ」をはさみましたが、3代目で「シルフィ」になり、昨年、その生涯を終えました。ただ中国では元気に4代目にフルチェンジされ、今も日産の看板モデルです。アメリカでも「セントラ」の名前で売られてます。
●日産 パルサー→ティーダ 日産 サニー→ティーダラティオ
ともに販売不振に喘ぎまくり、ゴーン体制下で車名を変更。それなりに盛り返すも、時代の波には逆らえず、ともに消滅いたしました。
●ホンダ フィットアリア→グレイス ホンダ フィットシャトル→シャトル
ともに消滅したので失敗例に入れましたが、そもそも小型セダン/ワゴンがまったく売れず、国内では将来性もないと見極められたためで、どっちもクルマとしてはよかったんだよねぇ。
■改名は売り上げに影響せず!? 大事なのはクルマのデキ
とまぁこのように、改名して結果的に失敗となったモデルは、そのほとんどがセダンなどの背の低い乗用車系。改名が失敗したわけではなく、時代の流れに逆らえなかっただけです。
逆に成功例も、改名の成功というより、クルマのデキの向上や時代の波に乗った面が大きい。改名は、あまりユーザーには影響を与えてないってことですネ! クロストレックも、時代の波に乗っている小型SUVなので、たぶんうまく行くでしょう!
【画像ギャラリー】改名を機にブレイクする演歌歌手やお笑いコンビもいます!! クルマの名称変更の成功例と失敗例(34枚)画像ギャラリー
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