■トヨタのコンパクトHBのハイブリッドを選ぶなら? トヨタ アクア vs トヨタ ヤリスHV
両車ともにパワーユニットやプラットフォームは共通だ。しかし機能は異なる。アクアは全長とホイールベースが長く、後席の足元空間も広い。内装もアクアが上質だ。
走りを販売の主力グレード同士で比べると、実用域の駆動力はアクアが少し高い。ホイールベースの違いもあり、安定性と乗り心地もアクアが優れる。
その代わりヤリスハイブリッドは、操舵した時に車両が機敏に反応して少しスポーティだ。WLTCモード燃費も、アクアのZは33.6km/Lだが、ヤリスのハイブリッドZは35.4km/Lに達する。
価格を比べると、アクアZが240万円、ヤリスハイブリッドZは235万円だ。装備はアクアがアルミホイールや100V・1500Wの電源コンセントを標準装着して、ヤリスにはシートヒーターなどが備わる。
先に挙げた居住性、質感、走行安定性、乗り心地、装備内容を考えると、価格が5万円高くてもアクアのほうが買い得だ。
●総合的なクルマの出来がいいアクアの勝ち!
■スライドドア採用でも背が違う。どっちがいい? ダイハツ タント vs ダイハツ ムーヴキャンバス
基本的には、全高が1700mmを超えるボディによる広い室内が欲しいユーザーはタント、それ以下で充分な場合はムーヴキャンバスを選ぶのがいい。
そのうえで選択を考えると、ムーヴキャンバスは内外装が柔和なデザインで質感も高く、ボディが軽いために動力性能にも余裕がある。したがって一般ユーザーにはムーヴキャンバスが適するように思えるが、価格は割高だ。ストライプス、セオリーともに売れ筋のGが167万2000円に達する。
一方のタントは、左側のピラー(柱)をスライドドアに内蔵させて、開口幅がワイドに広がる機能などを採用しながら、Xグレードは154万円に抑えた。タントは使い勝手を向上させるユニークな装備を採用して、なおかつ価格は割安だから推奨できる。
●使い勝手がよく割安なタントの勝ち!
■価格帯が重なる中核SUV同士。どっちがいい? マツダ CX-60 vs マツダ CX-5
CX-60は新しい後輪駆動ベースのSUVで、直列6気筒3.3Lディーゼルターボなど4種類のパワーユニットを用意する。CX-5は前輪駆動ベースのSUVで、エンジンは直列4気筒のみだが、2.2Lディーゼルターボなど3種類を設定した。
ボディサイズはCX-60が165mm長く45mmワイドだが、車内の広さは同程度になる。CX-60はエンジンを縦向きに搭載して、ボンネットが長いためだ。その代わり前後輪の重量配分が優れ、運転感覚も適度に機敏に感じる。
ディーゼルのXD・Lパッケージ同士で価格を比べると、CX-60が約40万円高いが、装備も約10万円分充実する。したがって実質価格差は約30万円だ。CX-60は後輪駆動を採用して、ディーゼルエンジンも2気筒/1.1L増えるから価格差は妥当だ。
CX-60は操舵感と乗り心地に少し違和感を伴うが、マツダが追求する「魂動デザイン」と運転感覚をCX-5よりも明確に表現した。CX-60のXD・Lパッケージが最も買い得だ。
●買い得感が勝るCX-60の勝ち!
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