日本自動車界の「曲者」 光岡自動車はなぜ半世紀輝き続けているのか?

■ミツオカのクルマは、中古車市場ではどうなのか?

(TEXT/永田恵一)

 街中でもその個性的なデザインで目を惹くミツオカのクルマたち。そんなクルマに乗ってみたいと思っている人もいるだろう。ここでは、そんな人にオススメの認定中古車を紹介したい。

 ちなみにベストカー読者のなかには、クルマを購入する際に下取り価格を気にする人もいるだろう。

 関係者によると、ミツオカのクルマは職人が手作業で1台1台製造されるため、市場にあまりタマ数が出回っていない。そのために、オークションに出品されると高値で取引されるので、下取りもいい金額になるケースが多いそうだ。大量生産のクルマのように値崩れしないことを知っている人が、手放す時のことを考えて、ミツオカのクルマをあえて購入するケースもあるという。

■ミツオカに乗ってみたい人にお薦めの中古車3選

●オロチ ベースグレード(2009年式)車体価格:998万円(税込)

車体色:アンバーゴールド、走行距離:4万3000km、修復歴なし。もう新車では手に入らない貴重な1台

●ガリュー 25LX(2017年式)車体価格:398万円(税込)

車体色:ラディアントレッド、走行距離:2万4000km、修復歴なし。ミツオカが誇るフラッグシップモデル

●ビュート 12DX(2012年式)車体価格:198万円(税込)

車体色:クリーミーホワイト、走行距離:3万9000km、修復歴なし。ナビ、ETCも搭載した3代目ビュート

※上記の中古車に関する問い合わせは、光岡自動車 東京ショールーム TEL:03‒5451‒3511

■海外への展望も広がる

(TEXT/編集部)

 現在ラインナップされているモデルの国内での累計販売台数(2018年1〜11月)が、ビュート:226台、ビュートなでしこ:114台、リューギ(セダン):35台、リューギ(ワゴン):20台、ヒミコ:28台、ガリュー:12台、ロックスター:50台と、大手自動車メーカーと比べると少ない印象を受けるミツオカだが、その独自の世界観は世界からも注目されている。

 現在ミツオカが持つ海外の販売拠点は、マカオ、マレーシア、バングラデシュ、UK、モナコの5カ所。なかでも2015年6月に『ヒミコ』を投入して進出したUK(イギリス、アイルランド)の市場は、自動車先進国としての長い歴史を持ち、オールドカーへの理解も深く、以前からビュートが相当数並行輸入されていた有望なマーケットだったのだ。ミツオカにとって、この進出は、大きな転機だったといえるだろう。

 現在のところ、各地域のレギュレーションに合わせるための作業があり、海外拠点は本格稼働には至っていないそうだが、イギリスではヒミコが日本円で約872万円(日本では一番高いモデルが598万3200円)と、モーガンと同じような価格設定にも関わらず、2016年5月時点で18台(年間販売目標24台)の注文が入るなど、好調な滑り出しを見せていた。

 数字が小さいので、一見すると少ないと感じる読者もいるだろうが、1台1台丁寧に手作業で仕上げるスタイルを貫くミツオカには、これが生産能力の上限だ。大量生産に走らず、昔ながらの職人気質を守るというのが、ミツオカの“らしさ”なのだ。

こちらはミツオカと、イギリスおよびアイルランド市場での独占販売契約を締結したT.W.WHITE&SONS社

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