【めでたいこともあれば! 悲しいこともあった!!】 平成クルマの事件簿 20選

■自動車アセスメント始まる(平成7(1995)年4月)

クルマの安全性の公的なテストとして、欧米に倣う形でスタート。回を重ねるごとに試験項目は増え、衝突安全性のテストだけでなく現在は夜間の自動ブレーキの性能確認なども行われている。

■編集部ヒキコモゴモ
B「たまに旧車に乗り込むとボディがペラペラで驚く。それだけ今の日本車は“安全性は超進化している”と言えますよね、Uさん?」
U「そうだね。安全性は進化してるけど、手抜きしているとこもあるよね。例えばリアのトーションバーサスの採用。あれなんか完璧にコストダウンでしょう」
B「自動車アセスメントはクルマ先進国が実施している安全評価。日本では独立行政法人自動車事故対策機構がテストをしてるけど、最近はどんどん複雑になってきて、わかりにくいものになりつつある」

■初代プリウス登場(平成9(1997)年12月)

初代プリウスは「21世紀のセダン、カローラの示唆」というコンセプトも持ちながら開発され、CO2削減=燃費向上のため量産車初のハイブリッドを採用。開発期間はハイブリッドが未知のものであるのを考えると、超短期間だった。

当初はそれほど売れなかったが、現在プリウスはトヨタの重要車種、ハイブリッドは基幹技術に成長した。

■編集部ヒキコモゴモ
U「編集部にも初代がまだあるけど、元気に走ってるじゃん。クオリティが恐ろしく高いんだよね」
B「プリウス誕生は22世紀にも語り継がれる出来事。エコの意識が高まるとともに日本人の“ハイブリッド信仰”的なものが始まった。うちのヨメなんてハイブリッドと聞くとウットリしていますよ」

■東京湾アクアライン開通(平成9年12月)

開通により川崎-木更津間の距離が約100kmから30kmと劇的に短縮されたが、利用料金の高さで利用者は伸び悩んだ。それもあり、現在通行料金は値下げされている。

■編集部ヒキコモゴモ
B「現在の料金800円。これは大きい。経済効果で千葉県、潤っているそうです」
U「当初の4000円って料金、まるでぼったくりバーだろ!」

■セルフガソリンスタンド始まる(平成10(1998)年6月)

消防法の規制緩和により、日本でもセルフのガソリンスタンドが解禁に。現在約3万店あるガソリンスタンドのうちセルフはその約三分の一を占める。

■編集部ヒキコモゴモ
B「私は経済的事情でセルフ派ですけどUさんは?」
U「オレ、最初は怖くてセルフ給油できなかったんだよ。でも今はトーゼン、セルフだけどね」

■石原都知事がディーゼルNO作戦スタート(平成11(1999)年8月)

当時、東京都知事だった石原慎太郎氏が定例会見において有害物質が入ったペットボトルを振って、ディーゼル車の排ガス問題をアピール。そして東京でのディーゼル車対策を発表した。以来、自動車メーカーはクリーンディーゼルを目指して技術開発が始まった。

違反ディーゼル車を一掃する機運が一気に高まった

■編集部ヒキコモゴモ
U「あのペットボトルを振るシーンは、クルマに詳しくない人にも強烈な印象を与えたよね。まさに石原節炸裂の会見だった。あの時、都庁が使っていたディーゼル車が全部ガソリン車になったんだってさ。知ってた?」
B「知りませんよ~。“隗より始めよ”ということですね。当時、ディーゼル車=悪という風潮もあったけど、今では燃費よし燃料代かからず。庶民にとって嬉しい存在です」

■ゴーン氏 日産をV字回復(平成12(2000)年3月)

2兆円という有利子負債のあった日産に送り込まれたゴーン氏はリストラなどの合理化により、わずか1年で赤字続きだった日産の経営を黒字化した。

■編集部ヒキコモゴモ
U「あれだけリストラして工場潰せばV字回復も当たり前という人もいるよね」
B「でも、ゴーン氏が来たから、魅力ある日産車が生まれたということもありますよ」

次ページは : ■フィットが販売台数でカローラの34年連続1位を阻止(平成14(2002)年12月)

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