高速道路の料金支払いに便利なETCカードだが、こいつを手に入れるにはクレジットカード契約が必須と思っていないだろうか? 答えはノー。「ETCパーソナルカード(通称ETCパソカ)」というカードなら、クレカを持たない若者や熟年層でもETCが利用できるぞ。その詳細を紹介しよう!
文/ベストカーWeb編集部、写真/ETCパーソナルカード、Adobestock
■3月1日からデポジットが値下げされ使いやすさが爆上がり!
全国の有料道路で普及が進むETC(電子料金収受システム)。おかげで係員が一人もいない料金所も見かけるようになったが、そうなると割を食うのがETCカードを持っていない人。たとえばクレジットカードを持たない人は付帯サービスであるETCカードも入手できず、結果、高速道路が走れないという由々しき事態になってしまう。
ところが、そんな人の救済策があった。全国の高速道路会社が連携して「ETCパーソナルカード(略称ETCパソカ)」というETCカードを発行しているのだ。このカードはクレジットカードに紐づかない単独のカードなので、クレカを持ってないという人でもETCが利用できる。
カードの作り方だが、ETCパーソナルカードの公式サイトの申し込みフォームに必要事項を記入し、プリントアウトした書類を運転免許証のコピーといっしょに郵送すればOK。後日デポジット(預り金)の振込用紙が届くのでコンビニなどで支払いを行うと、カードが送られてくる仕組みだ。
毎日の使い方だが、通常のETCカードと同様、ETCゲートを使って高速を利用すればよい。料金はあらかじめ登録しておいた金融機関から毎月引き落とされる。なお利用にあたっては年会費1257円がかかることも覚えておこう。
注意したいのが、上でも触れたデポジットだ。ETCパソカではこれまで最低2万円を預ける必要があったうえ、月々のカード利用が70%(2万円なら1万4000円)を超えると、追加デポジット2万円が勝手に引き落とされるというルールまであった。解約時には戻ってくるお金とはいえ、このデポジットの高額ぶりが、ETCパソカがおすすめできない要因でもあったのだ。
ところが近々、そのルールが改正される。まず2023年2月16日以降、追加デポジットの自動引き落としが廃止され、「デポジット額の80%に達した時点でその月のカード利用を停止」というルールに改められる。さらに同年3月1日、最低2万円だったデポジットが値下げされ、3000円、5000円、1万円という設定も可能になる。同時に80%だったカードの停止条件が100%にアップされるから、より少額な予算でETCパソカが使えるようになるわけだ。
この制度変更の効果は大きく、ETCの利用者拡大に大きな効果を生むと期待されている。クレカを持つのが嫌でETCも使えなかったという人は、今度こそETCパソカを検討すべきかもしれない。
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