思いもしないときに出くわすクルマのパンク。パンクなんかしないと思っているかもしれないが、JAFロードサービスの出動理由では2位に入る「よくあるトラブル」だ。
ひと昔前なら、「タイヤがパンクしたらスペアタイヤに交換」と相場が決まっていた。ところが現代のクルマは軽量化のためスペアタイヤを搭載していないことが多い。代わりに使うのがパンク修理キットなるもの。ところがこれ、いきなり使えと言われてもどうすりゃいいのか分からない難物なのだ。
現場で慌てないために、ぜひともその使い方をマスターしておこう。
文/ベストカーWeb編集部、写真/Adobestock(トビラ写真=soleg@Adobestock)、ベストカーWeb編集部
■タイヤに刺さった釘などは抜いちゃだめ!
はじめにパンク修理キットで行うことを頭に入れておきたい。パンク修理キットはタイヤの中に薬剤を注入してパンクの穴を塞ぎ、コンプレッサーで適正値まで空気を入れて一時的に走行可能な状態とするものが一般的だ。
「パンクした」と思ったらできる範囲で速度を落とし、応急措置が安全に行える場所にクルマを停めよう。ただし高速道路上の場合はパンクしても急停車せず、作業が安全にできるスペースまで移動して、JAFの救援などを待つことも考えたほうがいい。
安全な場所にクルマを停められたら、落ち着いてパンク修理キットを探そう。後部トランクの床下などで見つかるはずだ。ちなみにパンクの原因となった釘などは抜かないこと。釘自体を穴埋めに利用するためだ。
キットが見つかったら開封してみる。たいていはタイヤに空気を入れるコンプレッサー(空気圧計が付いた箱状のもの)とパンク修理の薬剤が入ったボトル、それらを繋ぐ細いチューブから構成されているはずだ。
とはいえパンク修理キットには大きくわけて2つある。ひとつは最初に薬剤を注入し、後からコンプレッサーで空気を入れるタイプ。
もうひとつはコンプレッサー>薬剤ボトル>タイヤバルブをチューブで繋ぎ、薬剤と空気の注入を一度に行うタイプだ(薬剤ボトルをコンプレッサーにねじ込んで固定するタイプもある)。
前者のタイプはちと準備作業がいる。タイヤ内に薬剤を注入するため、タイヤバルブのキャップの奥にあるバルブコア(俗にいうムシ)まで抜き取る必要があるのだ。
バルブコアを抜き取る工具は大抵ボトルに同梱されているが、バルブコアを抜くと一瞬で空気が抜けてタイヤがぺっちゃんこになる。場合によってはタイヤやホイールを傷めるので、できればジャッキアップすることをオススメする(安定した木片やブロックを車体下に挟む手もある)。
その後に薬剤を注入するわけだが、その時は薬剤をタイヤ全周に行き渡らせるため、タイヤバルブの位置が上に来るようクルマを停車させるといいだろう。
コメント
コメントの使い方より高性能なランフットタイヤの装着ですかね。
https://jaf.or.jp/common/kuruma-qa/category-construction/subcategory-supplies/faq088
空気圧が180〜200Mpa高すぎだと思います。
そもそもテンパータイヤがあった時代でもパンクしたら自分で交換することなくロードサービスを呼ぶ人が殆どで実に95%近くのテンパータイヤが一度も使われることなく廃棄され社会問題になっていた。こうなるのは当然の流れ。
ジャッキ程度で若者にマウント取ってないでテンパー必要な少数派はオプションで金払って積めばいい。
タイヤは修理剤で使えなくなる、交換は店側もタイヤの中が修理剤まみれでやりたくないらしい。バーストしたらレッカー車呼ぶしかない。どう考えてもスペアタイヤがあったほうが良いように思えるのだが…。
しかし、今はタイヤ交換どころかジャッキすら使ったことがないヤツが周りにもザラにいる。どちらか良いかではなく、もはや時代がそうなったということかな?
私もそう思いましたが、冷静になってみると、現代を車興味ない層に焦点、過去を自分や車好き層で比較している気がします
今は調べてすぐ正解得られる時代。女性や若者でもタイヤ交換知識は多くが持っていますね(知った上で安い店に任せる感じ)
整備士時代の昔を振り返ると、本当に何も知らない、調べる方法も解らないという人は今よりずっと多かったように思えます(自前でできた人も多かったですが、それ以外が知識ゼロな感じ