■応急措置が完了しても走るのは100km程度に
もういっぽうの、薬剤と空気をいっしょに注入する場合。この場合はキットの説明書を見てコンプレッサーと薬剤ボトル、さらにはタイヤバルブをチューブで繋ぐ(コンプレッサーにボトルを固定するタイプはボトルをコンプレッサーにねじ込む)。
それができたらコンプレッサーの電源コードをクルマのアクセサリーソケットに挿し、電源スイッチを入れて空気を入れよう。あらかじめ薬剤を注入済みの場合は、空気を入れる前に必ずバルブコアを元に戻しておくこと。
空気の入れ加減は、コンプレッサーに付いているメーターで確認する。タイヤの適正空気圧は運転席のドア付近にシールで貼られている場合が多いが、ここでは最高値ではなく最低値で十分。空気圧が高いと空気が洩れやすくなるので180~200MPa程度にとどめよう。
キットのコンプレッサーは非力で意外と時間がかかるが、20分以上作動させても空気が入らなければパンク穴がふさぎ切れていない可能性が高い。諦めてロードサービスなどの救援を呼ぶのが賢明だ。
無事空気が入ったようなら、一度修理キットをタイヤから外し、薬剤がタイヤ全周になじむようしばらくクルマを走らせる。時速80km以下で5km程度が目安だ。この時修理キットのどこかに指定速度のステッカーがあるので、それを運転席の見やすい位置に貼るといい。
試走が終わったら再びコンプレッサーを繋ぎ、空気圧をチェックする。空気圧が低下していなければ応急措置は完了だ。補修に使った薬剤がボトルやホースから垂れないように片付け、時速80km以下で走ろう。ただし最大走行距離は100km程度にとどめたい。
ちなみに応急措置を行ったタイヤだが、薬剤が付着してしまうため廃棄となることが多い。併せてホイール内側にも薬剤が付くので、タイヤ交換の際にはクリーニングが必要だ。
いずれにしろ、突然のパンクで修理キットを使いこなすのは至難の業。あらかじめ愛車の取扱説明書を読み、キットの搭載位置や手順は頭に入れておくほうがいいだろう。
【画像ギャラリー】慌てないで!! まずは落ち着いてトランクオープン!! パンク修理キットの使用方法を写真で見る(12枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方より高性能なランフットタイヤの装着ですかね。
https://jaf.or.jp/common/kuruma-qa/category-construction/subcategory-supplies/faq088
空気圧が180〜200Mpa高すぎだと思います。
そもそもテンパータイヤがあった時代でもパンクしたら自分で交換することなくロードサービスを呼ぶ人が殆どで実に95%近くのテンパータイヤが一度も使われることなく廃棄され社会問題になっていた。こうなるのは当然の流れ。
ジャッキ程度で若者にマウント取ってないでテンパー必要な少数派はオプションで金払って積めばいい。
タイヤは修理剤で使えなくなる、交換は店側もタイヤの中が修理剤まみれでやりたくないらしい。バーストしたらレッカー車呼ぶしかない。どう考えてもスペアタイヤがあったほうが良いように思えるのだが…。
しかし、今はタイヤ交換どころかジャッキすら使ったことがないヤツが周りにもザラにいる。どちらか良いかではなく、もはや時代がそうなったということかな?
私もそう思いましたが、冷静になってみると、現代を車興味ない層に焦点、過去を自分や車好き層で比較している気がします
今は調べてすぐ正解得られる時代。女性や若者でもタイヤ交換知識は多くが持っていますね(知った上で安い店に任せる感じ)
整備士時代の昔を振り返ると、本当に何も知らない、調べる方法も解らないという人は今よりずっと多かったように思えます(自前でできた人も多かったですが、それ以外が知識ゼロな感じ