■軽自動車
2017年9月にフルモデルチェンジしたことで、2017年の販売台数ランキングではダイハツ タントに1位の座を譲ったホンダN-BOXが雪辱を果たした。
2017年も新旧モデルを合算して20万7999台を販売していたN-BOXだが、2018年はさらに台数を伸ばし23万5890台という驚きの記録を残した。ホンダの販売力もあるが、クルマに相当な魅力がないと、ここまで伸びることはないだろう。
2位には、こちらも2017年12月にフルモデルチェンジを行ったスズキスペーシアがランクイン。15万2103台という数字は総合でも2位、登録車トップのアクアに対して2万5542台という差をつける好成績といえる。しかし、そのスペーシアをもってしても、N-BOXには刃が立たなかった。
そして3位には、前述のライバルたちがフルモデルチェンジを行ったこともあり2017年の王座を獲得したタントが入った。しかしすでにモデル末期とあって、2018年は厳しい戦いを強いられることとなった。前年比でマイナスとなり、2車に大きく差をつけられてしまった。
ダイハツの販売サイドとしては、N-BOXの圧倒的な強さにどこまで迫れるかは未知数だが、新型登場(2019年7月を予想)を首を長くして待っていることだろう。
メーカー別シェアを見てみると、N-BOX、そしてN-ONEの好調のおかげで、ホンダが 2017年と比べて0.6%のアップ。モデル数に勝るダイハツ、スズキには及ばないが、着実にシェアを伸ばしている。
対して、ホンダにシェアを喰われることになったのはダイハツだ。ミライース、ムーヴキャンバスといった人気モデルはあるが、やはりタントの失速が大きく響いているのか、前年比0.9%とライバル、スズキとの差が詰まってきた。2019年に投入が予想されるタント、ムーヴでどこまで挽回できるか注目だ。
【番外コラム】 商用車でイチバン売れているクルマは?
商用車部門で強さを見せたのは、ダイハツのハイゼットトラックで、3位には同じくハイゼットシリーズのカーゴが入った。
2017年まで8年連続で販売台数ナンバー1を獲得しているハイゼットトラックは、2018年5月に一部改良を実施。フルモデルチェンジ時に搭載しなかった衝突被害軽減ブレーキ「スマートアシスト3t」を新たに採用したことが、トップを守るための武器となった。
ハイゼットトラック以外の注目といえば、9位にランクインしたN-VANだ。2018年7月に発売し、日本カー・オブ・ザ・イヤーの審査員特別賞も授賞。来年はさらに上位にくるだろう。
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