■初代ディアマンテはスタイリッシュな2.5LアッパーミドルHTとして席巻!
そして、最後に紹介する3台目は1990年にデビューした初代ディアマンテだ。この当時、自動車税の見直しがあったことで2.5Lの排気量をメインに据えたディアマンテは売れに売れた。
このクラスで売れ筋だったのは80系マークII/チェイサー/クレスタの3兄弟だった。しかし、初代ディアマンテの駆動方式はこのクラスでは主流ではない4WDとFFだったが、スタイリッシュなピラーレスHTボディに加えてこの当時のBMWモデル風だった逆スラント型ノーズやスポーティな3ナンバー専用ボディ、さらには電子制御サスペンションや4WSなど数々のハイテク装備を採用したことが大ウケ。
また、価格的にもV6の2.5LV6エンジン搭載車が235万5000~305万円とマークIIなどのライバル車に比べてかなり割安に設定されていたこともあり、1990~1991年の日本カー・オブ・ザ・イヤーも受賞している。80系マークIIイーターを想定し、ホンダが刺客として放った初代アコードインスパイア/ビガーよりも成功したことは個人的に担当に刺さっている。
ディアマンテは1995年に2代目モデルにFMCされ、2005年まで販売されたのだが、今やセダンモデルをラインナップしていない三菱車の「記憶に残る1台」であることは間違いないだろう。
以上、今では三菱車ラインナップにはないセダンやワゴンなどをピックアップしてきたが、その末裔が今や存在していないのは個人的に非常に寂しい思いをしている担当が独断でお届けしました!
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