2022年に登場した新型車のなかで最も大きな驚きを与えたと言ってもよい16代目のトヨタ 新型クラウン。今までのセダンにとらわれないクロスオーバースタイルでありながら、半世紀以上に及ぶクラウンブランドとしての伝統は確実に受け継いでいるのが大きな特徴。
そんな新型クラウンは先代型に比べどれほどの進化を遂げたのか? 進化の度合いを厳しくチェック!!
※本稿は2023年1月のものです
文/ベストカー編集部、国沢光宏、橋本洋平、渡辺陽一郎、写真/ベストカー編集部、トヨタ
初出:『ベストカー』2023年2月26日号
※各採点簿は先代を100とした場合の進化度数
■2022年イチ驚きを与えたクラウンの進化度は?
2022年、4タイプを一気見せ。そのなかから最初に発売されたのはクロスオーバーで、先代までのセダンからコンセプトとスタイルは激変。FFベースの4WDになったことも、驚かされた。
2つのハイブリッド・パワートレーンがあるが、注目は新開発の2.4Lターボ+モーターの「デュアルブーストハイブリッド」。パワー志向のハイブリッドでトヨタの新ハイブリッド戦略の一端を感じられる。なお初期受注では2.5Lハイブリッドが7割だ。
■国沢光宏氏の評価は?
俯瞰した評価になるけれど、今までのクラウンはさまざまな意味で「詰んでいた」と思う。数多く売れない国内専用車を開発するとなると、どうしてもコストダウンの技術品評会になる。
そんなことから「伝統的後輪駆動セダンをやめる!」という決定的な判断を下した。ここが最も大きな進化点と思う。クラウンを抑えていた多くの制約がなくなった。
面白いことに新型クラウンのハンドルを握った少なからぬクラウンのヘビーユーザーは「やっぱりクラウンだね」と言うそうな。今後出てくるクラウンシリーズのモデルたちも、大いに楽しみです。
●国沢光弘氏の採点簿
・エクステリアデザイン:200
・インテリアの質感:120
・先進的テクノロジー度:150
・パワートレーンの評価:150
・操縦性能の評価:150
・乗り心地の評価:120
・コストパフォーマンス:120
・総合進化度:180
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