トヨタ 新型シエンタの進化度検証! 乗り心地向上……でも惜しいポイントも

トヨタ 新型シエンタの進化度検証! 乗り心地向上……でも惜しいポイントも

 コンパクトサイズでありながら3列目もしっかり使えるミニバンとして2003年に初代が登場してから19年、2022年8月に3代目として登場したトヨタ 新型シエンタ。5ナンバーサイズは守りながら、より安全で快適な1台へと進化している。

 そんな新型は先代モデルと比較してどれくらい進化したのか、その度合いをチェックする!!

※本稿は2023年1月のものです
文/ベストカー編集部、渡辺陽一郎、写真/ベストカー編集部、トヨタ
初出:『ベストカー』2023年2月26日号
※各採点簿は先代を100とした場合の進化度数

■愛らしいルックスが魅力的だ!!

2列目シートの前後スライド量を拡大し、さらにデザインも大きく変更された新型トヨタ シエンタ
2列目シートの前後スライド量を拡大し、さらにデザインも大きく変更された新型トヨタ シエンタ

 新たな雰囲気を醸すデザインをまとった新型。プラットフォームが1列目まではTNGAを採用し、2列目以降は先代の改良型という部分はユニーク。1.5L、3気筒NAとそれのハイブリッドというパワートレーンで、2列目シートの前後スライド量を80mm拡大した点は「大きな進化」。機能満載のミニバンだ。

■渡辺陽一郎氏の評価は?

新しいシエンタの存在感あふれるリアスタイル
新しいシエンタの存在感あふれるリアスタイル

 先代モデルはワゴン風のボディだったが、現行型はミニバンらしい外観になり、サイドウィンドウの上下を最大値で80mm拡大。視界が向上し、安全性と乗員の快適性も高まっている。車内の広さは先代型と同程度だが、シートの座り心地は向上した。

 エンジンは先代型が直4、現行型は直3となった。その影響でNAのノイズ、現行型は少し粗く感じる。そのいっぽうで実用回転域の駆動力が高まり、運転感覚は向上している。荷物の積載性など実用的な機能に大きな変化は少ないが、走行安定性、乗り心地、安全装備などは幅広く進化した。

●渡辺陽一郎氏の採点簿
・エクステリアデザイン:120
・インテリアの質感:110
・先進的テクノロジー度:135
・パワートレーンの評価:110
・操縦性能の評価:125
・乗り心地の評価:115
・コストパフォーマンス:110
・総合進化度:120

●トヨタ シエンタ主要諸元(ハイブリッドZ 7人乗り・FF)
・全長×全幅×全高:4260×1695×1695mm
・ホイールベース:2750mm
・車重:1370kg
・エンジン:直3、1.5L+モーター
・エンジン出力/トルク:91ps/12.2kgm
・モーター出力/トルク:80ps/14.4kgm
・価格:291万0000円(価格帯:195万~310万8000円

【画像ギャラリー】子犬のようなルックスが印象的な新型シエンタの進化度を先代型と比較チェック!!(21枚)画像ギャラリー

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