二酸化炭素と水素からなる合成燃料は、脱炭素燃料として注目されている。これが普及すれば、内燃機関の延命もあるのではないか!? カーボンニュートラルを実現する合成燃料の将来性を探ってみた!!
※本稿は2023年2月のものです
文/国沢光弘、写真/Adobe Stock、ベストカー編集部(メイン画像=beeboys@AdobeStock)
初出:『ベストカー』2023年3月10日号
■合成燃料は内燃機関にとっての「蜘蛛の糸」?
合成燃料が普及するかと聞かれたら、その分野の専門家なら「普及する」と即答することだろう。というのもカーボンニュートラルの時代がやってくるなら、太平洋や大西洋を横断するような長距離を飛ぶ航空機(短距離なら電動もありうる)は合成燃料を使うしかないからだ。
炭素系の合成燃料って圧倒的なエネルギーを発生できる。ちなみに水素などは液体にしてもお話にならない効率です。
合成燃料最大の課題はコスト。いくらで作れるか、だ。現在、1000円程度だと言われているけれど、自動車の場合、そんな金額じゃ電気に勝てない。500円だって厳しい。
300円くらいになってくると、現在の欧州におけるガソリン価格と同じになるため可能性出てきます。個人的にはガソリンが入手できなくなる2050年以降、旧車を走らせる燃料になると思う。
現在のガソリンと同じくらいのコストになったらどうか? それでも欧州はエンジンそのものを否定しようとしているため難しいかもしれないが、日本やアメリカ、新興国などは合成燃料に舵を切る可能性大。
ただ電気も急速に利便性を増していくと思う。合成燃料よりさらに安いし、地産地消もできる。個人的には自動車についちゃ電気が優勝すると考えます。
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