コロナ禍が一段落し、海外旅行が復活してきた。外国でレンタカードライブなどを予定している人もいるだろう。そのときに気がかりなのが「右側通行」。日本とは走行帯が左右逆になるので、うっかりすると重大事故にも繋がりかねない。そこで右側通行を会得するためのコツを考えてみた!
文/ベストカーWeb編集部、写真/Adobestock(トビラ画像=ttonaorh@Adobestock)
■日本のクセが戻りやすい4つのシチュエーション
海外で楽しいのがドライブ旅行。特に国土の広いアメリカやカナダなどは、レンタカーを借りることで行動半径がぐんと広がり、旅の思い出もいっそう深まる。
とはいえ、外国でクルマを運転するとなると戸惑う人も多いはず。その最大の理由は「右側通行」。日本とは通行レーンが左右逆になるので、間違えてしまわないか心配というわけだ。
その心配を少しでも取り除くために、右側通行のコツを考えてみよう。実際に海外を走ってみると、アウトバーンやフリーウェイを流れにそって走る分には、間違いは少ない。「やっちゃった!」と思うのは、以下のような場面だ。
・車庫や駐車場から道路へ出るとき
それまでリラックスしていた頭に「右側通行」を呼び出さねばならない場面。ぼーっとしていると日本の記憶が勝ってしまい、左側を走ってしまう。
・左折するとき
右側通行における左折とは、つまり日本における右折。直進する対向車をやりすごして左折しようとした際、つい左側車線にクルマを入れてしまう。筆者の場合は左折するとき、「大回り」「大回り」と口に出して走るようにしていた。
・前方から来たクルマを避けるとき
センターラインのない細い道で前方から来たクルマを避けるとき、反射的に左側にハンドルを切ると相手の正面に出てしまう。右側通行なので右側へ避けるのが正解。
・Uターンするとき
意外とやっちゃうのがこれ。日本のような左側通行の国では知らず知らずのうちに右旋回がクセになっているのだが、右側通行の国では左旋回が基本。スーパーの駐車場などでウロウロするときは思い出したい。
■右側通行は理屈ではなく「画像」で考える
さて、右側通行をスイスイ走るうまい方法はないものか。こればかりは正解はなく、多くの人は慣れることで壁を乗り越えてきた。現地の友人に同乗してもらったり、ハンドルに右矢印のステッカーを貼って走ったという人もいる。
とはいえ対策がなにもないわけじゃない。筆者自身が「意外と使えるかも」と思うのが、「右側を走っている場面を思い出すこと」だ。
「何言ってんの?」と思うかもしれないが、とにかく右側通行と言われたら「理屈」ではなく、「画像」を思いだすのだ。過去に右側通行をしたことがある人なら、自分が右側を走っていた具体的な風景を思い出そう。経験がない人は、あらかじめ脳に焼き付けておいた右側通行の写真や絵を、ぱっとイメージするのだ。
とにかく左折した瞬間、「えっとどっち側を走るんだっけ?」と考えていては間に合わない。右側通行の「画像」を頭に焼き付けておけば、「自分はあそこにいるべき」と本能的に「思い出す」ことができる。筆者もこの方法で何度か窮地を切り抜けたので、不安な人は試してほしい。
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