50代以上のおじさんが「なくなってほしくない装備」とむしろ「こんなものいらないと思う装備」

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■なくなってほしくない装備2:ほぼタクシー専用装備のフェンダーミラー

フェンダーミラーを装着しているクルマはJPNタクシーくらいしか見なくなった
フェンダーミラーを装着しているクルマはJPNタクシーくらいしか見なくなった

 自動車黎明期の後方確認用ミラーはフェンダーに装着されていたが、欧米では1960年代からドアミラーが主流となっていた。しかし、日本の法規ではフロントノーズのない1BOXカーやトラック以外、ドアミラーはなかなか認められなかった。

 それでも日本でドアミラーが認められないのは海外メーカーから「非関税障壁だ」という批判があったこともあり、輸入車では1977年頃からドアミラーが解禁。日本車も1983年からドアミラーが認可されるようになった。

 ドアミラーが認可されると1983年5月登場の日産パルサーエクサターボを皮切りに、ドアミラーを想定していた既存車を含め一気に普及した。

 ドアミラーの解禁後もフェンダーミラー仕様を設定するモデルはあったが、それも徐々に減り、オーナーカーで設定があったのは2000年登場のトヨタセルシオの3代目モデルや2001年登場の日産シーマの4代目モデルあたりが最後となった。

 その後フェンダーミラー仕様はトヨタコンフォートや日産セドリックセダンといったタクシーに使われるモデルと2代目モデルまでのトヨタセンチュリーに残ったくらいで、現在フェンダーミラー仕様があるのはJPNタクシーだけである。

 いまやタクシーの約9割近くが採用しているフェンダーミラーだが、筆者も20数年前にY30型グロリアワゴンを所有していたこともあり、フェンダーミラーのメリットを多く感じていた。

 メリットはドアミラーより前方にあるため、目線の移動が少なく、多くのクルマの場合にはドアミラーより全幅を抑えることができるため狭い路地などの運転にも有利で車両感覚がつかみやすいことが挙げられる。

 フェンダーミラーはカッコ悪いという人がいるが、昔のクルマのフェンダーミラー(ルーカスやGTミラー)は小さくてカッコよかった。たしかに1970年代から1980年代のフェンダーミラーは、支える部分がデカすぎてカッコ悪かったから後年ドアミラーに交換する人が多かった。

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