ついにジムニーの5ドア版「ノマド」がデビューした。このクルマのトピックはいろいろあるが、忘れちゃいけないのがインド製ということ。ジムニーは立派な輸入車なのだ!
文と写真:ベストカーWeb編集部/写真:スズキ、ベストカーWeb編集部
ジムニーはインドのグルガオン工場で作られる
そもそもジムニーノマドは、ジムニー5ドアとして2023年1月にインドで発表された。なぜインドかといえば、このクルマがインドで作られるから。
生産するのはマルチ・スズキ・インディアのグルガオン工場。インドに進出したスズキが初めて自動車生産を手がけた、記念すべき工場である。
このグルガオン工場の他にも、スズキはインドにグジャラート、マネサール、カルコダという3つの生産拠点を持つ。
スズキがインド生産にこだわるのは市場のポテンシャルやコスト的な問題もあるが、欧州や中東、アフリカ、オセアニアといった地域にアクセスしやすいという地政学的な理由が大きい。
【画像ギャラリー】インド洋を越えてやってきたスズキのインド生産車を見て!(8枚)画像ギャラリー日本向けにまとまった台数を割り当てると期待
話をジムニーノマドに戻すと、日本仕様については日本国内で生産するという予想だった。既存のジムニーとジムニーシエラが湖西工場で作られているため、その生産ラインで5ドアも作ると思われたのだ。
スズキがジムニー5ドアをなかなか日本で発売しなかったことも、長納期の顧客への納車を優先する配慮以外に、生産設備の移設に時間がかかっているようにみえた。
しかしフタを開ければ、ノマドはバレーノやフロンクスに続くインド製の輸入車となった。
考えてみれば、ジムニーは世界199の国と地域で販売されるグローバルモデル。中でも5ドアは、今後ジムニーの屋台骨を支える中核モデルに育つ可能性がある。だとすればその生産をインドに集約し、そこから世界に送り出すほうが効率はいい。コスト的にも有利だ。
輸入車となると輸送の問題などから思うように納車が進むのかも気になるが、スズキによればかなりのまとまった数を日本に割り当てるとのこと。このあたりは実際の納車が始まらないと分からないが、ノマドに関してはぜひともスムーズな納車を期待したい。
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