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■クルマのスマホ化にはどんな未来があるのか?

レクサスがコンセプトカー「LF-30エレクトリファイド」でイメージした室内空間の様子
レクサスがコンセプトカー「LF-30エレクトリファイド」でイメージした室内空間の様子

 まずは、スマホのようなオンラインアップデートがクルマでも提供されるようになるだろう。クルマに搭載されるソフトウェアが高度化するにつれ、バグの発生を抑えることが難しくなっており、自動車メーカーにとって大きなリスクとなっている。リコールともなれば莫大な費用も発生する。

 スマホのようにオンラインアップデートができれば、問題があった際にも速やかにバグを解消することができる。ユーザーにとっても嬉しいことだし、自動車メーカーにとっても、事故やトラブルを未然に防ぐというメリットがある。もちろんバグの解消だけでなく、機能改善や新機能の追加も行われるはずだ。

■クルマのアプリの普及はもう少し先か?

 一方、スマートフォンのようにさまざまなアプリをインストールして使う、という使い方はもう少し先になりそうだ。自動車メーカーは現在、クルマ用のOSである「車載OS」の開発を急いでいる。

 トヨタArene OS、VW OS、GM Ultifi、MB OSなどがそれにあたるが、これらが市場に出てくるのは2025年前後に予定されており、アプリマーケットが用意されるのもそれくらいの時期ということになる。

 その時に備えてトヨタやGM、VWはサードパーティーのアプリ開発者に参加を呼び掛けており、開発環境や配信の仕組みの準備も進めている。

 車載OSの上で動作する車載アプリはどのようなものになるだろう? スマホが普及する以前の時代には、現在のように多様で華やかなアプリの世界は誰も想像できなかったはずだ。車載アプリも、想像もできない展開になることを期待したい。

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