最近さまざまなメーカーが独自の方法で試みている「クルマのスマホ化」。それは現在、どこまで進んでいるのか? スマホのような機能が取り入れられている現行の市販車とその機能に迫る!
※本稿は2023年2月のものです
文/佐藤耕一、ベストカー編集部、写真/ベストカー編集部、テスラ、BMW、アウディ、レクサス
初出:『ベストカー』2023年3月10日号
■クルマのスマホ化は想定以上に進んでいる!
スマートフォンがオンラインアップデートを繰り返し、機能を向上させていくように、テスラは年10回ほどのアップデートを実施している。テスラオーナーがスマホ的だと評価するこのオンラインアップデートが、クルマのスマホ化の最初の機能になるだろう。
また、スマホ化といえばやはりアプリだ。もともとは携帯電話だったものが、アプリによって通話だけでなく、ゲームやナビ、決済など用途が広がった。クルマも同じように、移動に限らず、アプリによって用途が広がることが期待されている。
スマホのようにアプリを自由にインストールして楽しめる、というクルマはまだ存在しないが、いろいろなアプリケーションが用意され、クルマの用途が広がっているケースはいくつかある。
■BMWは車内が映画館のように!
まず紹介したいのはBMW新型7シリーズの「シアタースクリーン」だ。後部座席用に31インチ8Kスクリーンが天井に格納されており、起動するとスクリーンが下りてきて、目の前に大画面が広がる。
同時にリアシートがリクライニングし、40スピーカー9チャンネルの立体音響が映画を盛り上げる。これなら、リビングで映画を見るよりずっといい視聴環境のはずだ。
わざわざクルマで映画を見なくても、という気もするが、快適で立体音響があるプライベート空間というのは、クルマならではの特性に他ならない。BMWはそれを上手く利用したということだ。
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