まもなく登場見込みのトヨタ センチュリーSUV。あのセンチュリーが!! と思うなかれロールスロイスですらラインアップする時代で、自然な流れでもある。だが、販売するのは高級車ブランドではないトヨタ。客層も大きく異なるハズで、いったい販売現場はどう思ってんの!?
文/佐々木 亘、写真/ベストカー編集部、トヨタ、ロールスロイス、ベントレー、メルセデスベンツ
■ブランド力あってもSUVなきゃ意味なし!? 超高級車の今
ベストカーがセンチュリーにSUVが加わると報じたのが2022年12月。あれから3カ月が経過し、仮称センチュリーSUVの登場が現実味を帯びてきた。
どんな車種でもSUVになる時代、まさかセンチュリーもと複雑な思いがあるが、まずは冷静にセンチュリーSUVへの期待や不安、ディーラーや市場に与える影響などを考えていきたい。
世界的にSUV市場はにぎわっており、大衆車だけでなく一部のお金持ちが所有するスペシャリティーカーにもSUVの波が押し寄せている。
ロールスロイス、ベントレー、ランボルギーニにマセラティ、そしてフェラーリまでもがSUVを登場させ、プレミアムSUVの覇権争いは激しさを増す。
ブランド力があってもSUVがなければ、富裕層から見向きもされなくなってしまう。今はそんな時代になっているのだ。
■一転日本は全然違う!? センチュリーSUV投入で動き変わるか
それでは日本市場に目を移す。同様にSUVの勢力は拡大しているが、超高級車を保有する日本の富裕層がこぞって、ロールスロイスカリナンや、ベントレーベンティガを購入しているかというと、そうではない。
あえて言うならメルセデスベンツGクラスが、日本国内でオーソドックスな最上級SUVの地位にいる。著名人がGクラスを選び、Gクラスに乗る姿はよく見る光景だ。
日本国内での需要は、カリナンやベンティガではなく、Gクラス。しかし、センチュリーSUVは、カリナンやベンティガの方向へ寄せて開発されている。
これまで日本では主力になっていなかった、ショーファーSUVがトヨタから投入され、注目を浴びることはいいことだ。
海外へ向けてクラウンを発信したように、日本の匠が作るセンチュリーを世界デビューさせる足がかりとしても、SUV化は理にかなっている。
ただし、カリナン・ベンティガの売れ行きを見ると、センチュリーSUVが日本国内では見向きもされない可能性がある。販売価格は1500万円程度を予想しているが、同額を出せばGクラスに性格が近いレクサスLXが買えてしまうからだ。
センチュリーSUVが日本市場向けではないと言われれば、それまで。
しかし、トヨタの新型モデルが相次いで海外視点で登場し、日本市場が置いてけぼりにされつつある現状に対して、日本人は少し危機感を持つべきだと思う。
コメント
コメントの使い方新型が出たと言うだけで昔からセンチュリーあるのに意味不明
センチュリー舐めすぎてませんか。
メーカーやディーラーの立場で無い人が
心配する事無いと思う