トヨタは2023年、ランドクルーザー70の再々販売、ランクルプラドの後継車ランクル250、クラウンスポーツ(SUV)、新型C-HRに続き、超大物のセンチュリーSUVをデビューさせる予定。はたしてどんなクルマになるのか、ロールスロイスカリナンやベントレーベンテイガなどの超高級SUVに勝てるのか、解説する。
文/ベストカーWeb編集部、写真/トヨタ、ロールスロイスモーターカーズ、ベストカー編集部(CGイラスト)
■センチュリーSUVの発売は2023年秋が濃厚
ベストカー本誌がお届けした、センチュリーSUVのスクープ情報は2022年12月。その後、デザインが判明、それをもとにCGイラストを製作した。
ここでは、2023年3月下旬現在のセンチュリーSUVに関する、いまわかっている情報すべてをお伝えしていこう。
フロントマスクは、上と下に3灯ずつ、片側6灯が配置される特徴的なヘッドライトと大型グリルで構成されており、全体の角張ったフォルムと相まってセンチュリーの名にふさわしいフォーマルなデザインとなっている。
イメージカラーは暗めの赤茶色で、ショーファードリブンの4ドアサルーン、センチュリーとは異なるキャラクターになることを主張している。
一見すると、センチュリーをベースに全高を上げて4WD化したクロスオーバーSUVと思う人が多いハズ。しかし、現在つかんでいる情報では、ベース車は海外専売のハイランダーで、室内は、現在の3列シート仕様から2列シート仕様にするとともに、2788mmのホイールベースを3000mmに拡大して、後席シートの居住性を高めるという。
北米で販売されているハイランダーのボディサイズは全長4889×全幅1925×全高1280mm、ホイールベースは2788mmだが、このハイランダーをベースに、全長5200×全幅1950×全高1750mm、ホイールベースを3000mmに拡大するという。
センチュリーSUVは、サルーンのセンチュリーと違うのは、パーソナルユースも視野に入れており、具体的にはスポーティに生まれ変わったクラウンクロスオーバーに馴じめない、従来型オーナーの乗り換え候補としての役割も担うという。
歴代のセンチュリーはショーファードリブンカーの需要に応えるモデルだった。ショーファードリブンカーとは、オーナー自らがハンドルを握るのではなく、お抱えドライバーに運転を任せ、自身は後席にゆったりと座るスタイルのクルマを指す。
なぜセンチュリーまでもがSUVにするのか? それはロールスロイス、ベントレー、ランボルギーニ、マセラティ、そしてフェラーリまでもSUVを登場させているからもわかるとおり、今、世界のお金持ちは、スーパースポーツ、超高級車サルーンに飽きたらず、超高級SUVを追い求めているのだった。
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