いま、対話形式でAIが質問に答えてくれるチャットボットが話題だ。人間が答えるよりも早く、かつ正確な回答を得ることができるチャットボットの進化からは、人間でなければできないことが減り、人間の仕事がAIに奪われていく世の中がすでにやってきていることがうかがえる。
クルマに関しても、先進運転支援技術などの進化によって、人間が操作しなければならないことが徐々に減ってきている。また新車開発の過程でも、AIによる数値最適化や構造最適化など、これまで人間がやってきたことをコンピュータが行うようになった部分がある。
ただ、今後どれほどAIが進化したとしても、人間でなければできないだろうと思う(自動車開発における)仕事はある。そのひとつが、テストドライバー(評価ドライバー)の仕事だ。
文:吉川賢一
写真:NISSAN、SUBARU、HONDA
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