シフトレバーに片手を置くなどの片手ハンドル
この「片手ハンドル」だが、明確に違反とは言い切れない。現在では少なくなったMT車(マニュアルトランスミッション車)では、シフトチェンジをするときには必ず片手運転になるし、AT車(オートマチックトランスミッション車)でも、ウインカーやブレーキランプの故障時には手信号による合図をしなくてはならないからだ。ちなみに、合図なしは「合図不履行違反」や「安全運転義務違反」の対象となる。
道路交通法第70条では「車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない」と定められている。
携帯電話を操作しつつ運転するなどの「ながら運転」はもちろん違反だが、「ジュースくらいは飲んでもいいよね?」、「つけ麺はさすがにヤバいだろうけど、ガムを口に入れるためならいいんじゃない?」など、「追い越し車線」の項でも話した「どれくらいならOKなのか」を問う人もいるだろう。
だが、考えるべきは確実に操作できる方法をとること、「安全運転の義務」である。ジュースを飲んでいるその瞬間に確実な危険回避ができるだろうか? 書いている自分にも問うてみるが……「自信ない!」と言い切れる。
ちなみに、MT車のシフトレバーに片手を置いたまま運転を続けるのは、安全運転義務違反になる可能性があるだけでなく、メカニズム的にも良いとは言えない。走行中にシフトレバーに触ると振動を感じるだろうが、レバーを手で固定するとこの振動の逃げ場がなくなり、ミッションギヤやレバー部にストレスがかかるのだ。シフトレバーは、シフトチェンジする時のみ触るのが正しいと言えるだろう。
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