「あ、コレがあると便利そう!」と思って、わざわざその装備の付いたクルマを買ったのに、クルマを使い出したらほとんど使わなかった……という装備は意外と多い。とはいえエアバッグや発煙筒などは、できるだけ使うことのないようにしたいが……。
と、そんなわけで今回は「そーいえば使ってないよね」な装備について考えてみよう。
文/今坂純也(DIRT SKIP)、写真/トヨタ、ホンダ、写真AC、ベストカー編集部
実は使っていない人が多いというデータも!! 「3列目シート」
大人数の乗車を可能にするミニバンやSUVには3列目シートがあるものも多い。我が子を迎えに行った時、一緒にいたお友だちも……なんてシーンで、サッと3列目のシートを出せばみんなが笑顔になれたりと使い道はけっこうありそう。
でも本当にそうなのか?
私もかつて3列目シートのあるクルマに乗っていた。「あると便利かも」と思って買ったが、いつも畳まれていて、人が乗るシートとして機能したことは一度もなかった。さらに、大型SUVに乗る友人などは3列目シートの展開の仕方・収納の仕方自体も忘れてしまっていた……。
で、調べてみると3列目シートのあるクルマに乗っていながら、3列目シートを使ったことがないというユーザーは7~8割(!)にも上るという。床下収納タイプならまだしも、左右跳ね上げタイプでは車内空間を圧迫するので、購入時はよーく考えたほうがいい装備かもしれない。
最後はその存在すら忘れられて…「オートクルーズコントロール」
オートクルーズコントロールとは、ドライバーが設定した速度を一定に保ってくれる装備。この装備には、気づかないうちにアクセルを踏みすぎてスピードの出しすぎとなることを抑制できることや、燃費が良くなるという利点があるが、こちらも「運転を楽しみたい」「設定が面倒」などの理由で「あまり使っていない」人が多い装置の一つ。
私のクルマにはかなり古い世代のクルーズコントロールが搭載されているが、高速道路を使った長距離運転時(特にクルマの少ない夜間)ではよく使っている。古いタイプなので、現代のような前車追従システムや走行レーン維持他の機能なども付いていないが、前が空いているとついついアクセルを踏んでしまう悪いクセを抑制してくれる優れものとしてもよく使っている。
最新のシステムでは各支援システムの介入時もかなり自然な動きになっており、旧世代のシステムで言われた「車線を維持するために左右にフラつき気味」や「前車に追従するためにアクセルのオンオフが少し急」なども解消されてきて、積極的に使いたいと思えるものになってきている。高速道路での長距離運転時はただ座って前を注視しているだけでも疲れるうえ、うっかり前車に近づきすぎたり車線をハミ出しそうになることもある。
オートクルーズコントロールを含めた最新のシステムは、あれば絶対に便利なシステムではあるし、高速道路運転時の疲労を低減してくれるものなので、もっと積極的に使いたい装備である。
ただし、これはあくまで「運転支援」であり、ドライバーが手放しや前を見ずに運転するためのシステムではないことは肝に命じてほしい。
編集部注/現行型レヴォーグに乗っている本サイト編集長は「アイサイトX」めちゃくちゃ使っております! オートクルーズ万歳!! 使ってない方はぜひ使いましょう。疲労度がまったく違うし事故の可能性も減ります。なにより今後の運転支援技術の進化、交通事故現象、そして運転自動化への重要な第一歩となります。
コメント
コメントの使い方> 3列目シートを使ったことがないというユーザーは7~8割
ミニバン買う人の7〜8割が頭悪い人ってことか。