ハリアーに負けている!? まさかのセダンも一緒……クラウンシリーズの内装って正直納得できる!?

■華美になる必要はない!大切なのは手を触れた時の質感

写真を見る限りではクラウンスポーツのフロントシートはスポーティな仕上がりで差別化を図っているが……
写真を見る限りではクラウンスポーツのフロントシートはスポーティな仕上がりで差別化を図っているが……

 歴代クラウンと比較したときに、まず感じるのは目で見る楽しさが減ったということ。先代までは、各所にうまく配置されたメッキ加飾や、エアコンのスイングルーバー、ゆっくりと開くフタなど、視覚的に上質さを感じる装備が多かった。

 また、手に触れる部分へのこだわりも先代までの方が大きい。ボタン一つとっても、表面の加工や押した際の手ごたえなど、触覚から高級を感じることができた。

 クラウンクロスオーバーでは、ステアリングスイッチや給油口のオープンスイッチ、トランクオープンスイッチなど、わかりやすさは良い。

 だが、押した感じが何とも心もとない。個人的にはボタンを押している感じが薄く、機械を「操作する」という盛り上がりに欠けるように思う。

 インテリアのデザインとしてはプレーンでまとまりがあり、人間工学的な使いやすさも含めた配置がされていてGOODだ。解放感と囲われ感の中庸をとり、乗員全員が快適に過ごせる車内になっている。

 だからこそ、ほんの些細な部分かもしれないが、目で見る・手で触れるという五感に訴える質の高さを、クラウンクロスオーバーではもっと感じてみたかったという思いが強い。

 スポーツではさらに軽快に、セダンやエステートではもっと重厚感のある見た目や手触りが内装から感じられると、それぞれのキャラクターがより引き立ってくるのではないかと筆者は思う。

 見た目は同じだが、それぞれに変化がある内装が生まれているのか。残された3タイプの発売はもう少し先のこと。キャラに合った改変を期待して登場を待っていたい。

【画像ギャラリー】顔は超カッコいいのに……新型クラウンシリーズの内装イッキ見(8枚)画像ギャラリー

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