ハリアーに負けている!? まさかのセダンも一緒……クラウンシリーズの内装って正直納得できる!?

ハリアーに負けている!? まさかのセダンも一緒……クラウンシリーズの内装って正直納得できる!?

 クラウンといえば今も昔も日本の高級サルーン、となれば相応の質感が求められるモノ。だが、クラウンクロスオーバーから始まった新世代クラウンの内装の質感はイマイチ!! 同じ値段出すなら輸入車のほうが高級感がある気も……ユーザーはあれに納得してんのかいな!?

文:佐々木亘/写真:ベストカーWeb編集部

■超絶イケメンのスポーツもかよ……クラウンシリーズ内装がまさかの全部一緒

新型クラウンスポーツはその名にふさわしく、赤のアクセントカラーを採用。シリーズ随一の派手さがウリであるが、基本デザインは他のモデルと酷似
新型クラウンスポーツはその名にふさわしく、赤のアクセントカラーを採用。シリーズ随一の派手さがウリであるが、基本デザインは他のモデルと酷似

 2023年4月12日に発表された、クラウンの追加情報。スポーツ・セダン・エステートの車両詳細情報が追加され、エクステリアやインテリアの写真・動画も公開された。

 エクステリア・インテリアについては、開発中のため変更する可能性があると脚注があるものの、写真や動画を見る限りでは、先行して販売されているクラウンクロスオーバーとほぼ同じ内装の形状をしていることが見て取れる。

 メーターフードから横につながるモニター画面、その下にはエアコンの吹き出し口があり、操作スイッチが横並びに配置されているもの。

シフトノブ周辺は、ドリンクホルダーのフタの有無といった違いはあるが、全体的な雰囲気はほとんど同じだ。

 インテリアカラーは、それぞれの車種のキャラクターに合わせた色が設定されるようだが、ステアリング形状やインパネの造形はクラウンクロスオーバーとほぼ同じ。

そのため運転席に乗り込んだ雰囲気は、スポーツもセダンもエステートも、大きく変わらないのではないかと思う。

 シリーズとしての統一感はあるものの、大きくキャラクターが違う4台なだけに、もう少し変化のあるインテリアを見てみたかった。

■ハリアーに負けた!? クラウンクロスオーバー登場時にも厳しい意見多数

デビュー以来大人気のハリアーはクラウンよりも高級ない仕上がりに……
デビュー以来大人気のハリアーはクラウンよりも高級ない仕上がりに……

 高級セダンを代々続けてきたクラウンが、突然のクロスオーバーモデルを登場させた昨年。車体形状はもちろんのこと、内装にも戸惑うユーザーの声を、筆者はいくつか耳にしている。

 良く言えばシンプルで、プレーンな内装。使い手を選ばず、年齢層や性別を問わない。すっきりとまとめられたインパネに、座り心地のいいシートのセットは、新時代の「高級」を形にしたものなのだろう。

 ただ、歴代クラウンユーザーにしてみると、少し物足りなさを感じる部分もある。

 ドアの内張り一つを見ても、最上部にウレタンを張り付けたような部分が見えるものの、全体としては樹脂製。シボをつけるなどの模様付けが少ないから、素材そのままといった印象が強い。

 ステアリングもウッドが入っていたころと比べると、なんだか普通という感じ。特別感が薄く、クラウンというネームバリューを身近に感じていた層からすると、少し拍子抜けという感じが否めない。「クラウンの内装ってこんな感じだったっけ?」という戸惑いの声も多かった。

 クルマのオーナーにとって、最も目にする部分は運転席からの内装だ。

運転中、エクステリアを見る機会はほとんどない。外観から生まれる高級感はもちろん大切なのだが、オーナー目線で考えると、高級車に必要なのは内装から感じる特別な雰囲気であろう。

 インテリアからの語りかけが、クラウンクロスオーバーからはほとんどない。同社のハリアーに乗り込んだ時の方が、あぁ高級だなと直感的に思ってしまう。こうした部分が、クラウンに物足りなさを感じる要因なのかもしれない。

次ページは : ■華美になる必要はない!大切なのは手を触れた時の質感

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