JAFによると、2021年度の高速道路における救援要請(四輪)のうち、もっとも多かったのが、「タイヤのパンクやバースト、エアー不足」で38.91%、次に多かったのが「燃料切れ」で11.79%だったという。出発前にクルマの状態をしっかり確認しておけば防げた事態であり、連休を控え、クルマで出かけることも多くなるこの時期、多くの人に知ってほしいところ。クルマでのお出かけの際、出発前や移動中に注意したいポイントについて確認しよう。
文:吉川賢一
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タイヤ空気圧の低下は、バーストを引き起こす
冒頭では、高速道路についての救援要請をご紹介したが、一般道でのJAFロードサービス出動理由(四輪、2021年度)では、もっとも多いのが「バッテリー上がり」で34.87%、ついで「タイヤのパンク、バースト、エアー不足」が18.24%、つぎが「落輪・落込」が8.20%となっており、一般道と高速道路では、救援要請にいたる理由が少し違なる。
特にタイヤのパンクについては、一般道が18.24%に対して、高速道路は38.91%と、およそ2.1倍も増加。JAFによると、高速道路では特にバースト(破裂)が多いそう。空気圧が低下したタイヤで高速走行を続けたことで、タイヤのたわみが大きくなってタイヤが発熱、バーストにいたってしまうのだ。
乗用車用タイヤは、1カ月で約5~10%(10~20kPa)自然に空気圧が低下する。空気圧が低下すると、前述したようにタイヤのたわみが大きくなるが、それによって転がり抵抗が増加するので、燃費悪化にもつながる。燃料代が高止まり状態となっているいまは、少しでも燃費はよくしたいところだし、タイヤがバーストしてしまえば、数万円単位でお金が吹っ飛んでしまうばかりか、事故を引き起こし、他人に怪我を負わせてしまうリスクもある。
クルマのタイヤに空気を入れるには、エアタンクのあるガソリンスタンドなどへ行く必要があるが、タイヤ空気圧をエアゲージで測るだけならば自宅でもできる。エアゲージは1000円程度で手に入るので、ひとつ持っておくと便利だ。普段から気を付けたいところだが、高速道路を走行する前には特に、点検、調節をするようにしてほしい。
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