ガソリンスタンドはすべてのサービスエリアにあるわけではない
また、高速道路上で燃料切れが多い理由については、真っ先に考えられるのは、やはり高速道路上ではガソリンスタンドが限られることだろう。JAFによると、高速道路において100km以上もガソリンスタンドがない区間は、全国で83箇所にもなるという。また近年のガソリンスタンドの減少は、高速道路においても例外ではなく、高速道路100kmあたりのガソリンスタンドの数は、2005年が2.6か所であったのに対し、2015年には2.3か所に減っているという。
高速道路上のガソリンスタンドは、サービスエリアにあることが多い(一部パーキングエリアにもガソリンスタンドはある)が、注意したいのはすべてのサービスエリアにガソリンスタンドがあるわけではないこと。「つぎのサービスエリアまでは持つし大丈夫」と思っていても、そのサービスエリアにはガソリンスタンドがない可能性もあるので、燃料補充の計画は、ガソリンスタンドがあるかと営業時間について、しっかりと確認してから立てるようにしたい。
高速道路で燃料切れを起こしやすい理由にはほかにも、一般道にあるガソリンスタンドよりも燃料価格が高いことで、燃料切れの警告灯が点灯しても、「まだいけるだろう」と、燃料の補充をためらってしまう、ということが考えられる。
燃料残量警告灯が点灯してからどのくらい走行できるのかについては、車種や走行速度、乗車人数によって違ってくるが、JAFが行ったユーザーテストによると、1300ccのコンパクトカーで5名乗車、エアコンはONで渋滞中を想定した走行速度では、68.3kmだったという。
60kmといえば、おおむねサービスエリアが設置されている間隔と同じだが、すべてのサービスエリアにはないことを考えれば、警告灯が点灯してからでは間に合わない可能性もある。燃料残量警告灯が点灯したら、すぐにガソリンスタンドを探す、という姿勢が必要。また残りの燃料では、(高速道路上の)次のガソリンスタンドまでたどり着けない可能性があるのなら、いったん高速道路を降りる、という判断も必要だ。
ちなみに、高速道路で燃料切れを起こすと、ドライバーは「高速自動車国道等運転者遵守事項違反」として、違反点数2点、反則金9000円(普通車)が科せられる。燃料単価が高いとケチっている場合ではない。
バッテリー上がりやキー閉じこみにも注意!!
ほかにも、注意したいこととして、バッテリー上がりや、キー閉じこみなどがある。高速道路上でバッテリー上がりを起こす理由は、パーキングエリア、サービスエリアでの休憩時に、ヘッドライトや室内灯の消し忘れたり、オーディオなどをつけっぱなしにすることが考えられる。エンジンが停止ししているときは、発電機による発電はされないことを忘れてはならない。また、キー閉じこみは、ちょっとしたミスや電波の影響、電池の消耗などで、電子キーであっても起こりうる。警報音などで、キー閉じこみを防いでくれる機能も普及しているが、エラーがないわけではないことを考えて、キーは肌身離さず持ち歩くようにしたい。
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