ヒョンデの2023年第1四半期の世界新車販売台数は102万316台で前年同期比は13.0%増とプラスになったが、日本では同時期に162台のみの販売に。世界的には評価の高いヒョンデだが、日本で今後反転攻勢に出るのだろうか?
文/国沢光宏、写真/ベストカーWeb編集部、国沢光宏、ヒョンデ
■世界で好調な販売を続けるヒョンデだが……
日本勢が半導体不足を理由に販売台数を伸ばせないでいるのを横目に、韓国のヒョンデ(現代自動車)が好調だ。2023年4月3日、2023年第1四半期(1~3月)の世界新車販売の結果を発表したのだけれど、総販売台数は102万316台で前年同期比は13.0%増!
ヒョンデ傘下の起亜自動車を含め世界規模で売れゆきを伸ばしている。そんななか、日本では同時期に162台のみしか売れず。
アイオニック5は日本で昨年のインポートCOTYを取り、WCOTYではアイオニック6がイヤーカーやデザイン賞などを含め、絶賛されている。アイオニック6についていえば日本で売れるデザインとは思えないけれど、電気自動車の主力市場となる欧州で高い評価を受けてます。
優れたクルマであることは間違いないが、これまた日本では厳しいだろう。韓国車、このまま伸びないだろうか?
■タイでは逆に韓国ブランドがメインストリーム
昨今の状況を見ると日本大嫌いの前大統領がいなくなり、日本と韓国の関係は急速によくなっている。ゴールデンウィークの渡航先ナンバーワンだったし、韓国の人も日本に対する好感度赤丸上昇中。
九州と釜山を結ぶ高速船やフェリーも復活し、福岡など韓国人観光客で大賑わいだ。私も韓国に行ってウヨンウ海苔巻きを食べながらマッコリを飲みたい。6月にでも行こうかしら、と思う。
しかし、クルマのような高価な商品になると、まだまだ信頼できないようだ。日本人の根っこのなかに「韓国製品はレベルが低い」という気持ちがあるんだと思う。実際、コメントを書き込める媒体でアイオニック5を好評価した記事を書くと「燃えるクルマを紹介するな!」みたいな批判が山盛りになる。韓国を嫌いな人って、好きな人と同じくらい多いのかもしれない。
興味深いことに液晶TVや携帯端末ですら韓国ブランドを忌避する傾向にある。サムソンやLGの液晶TVは世界規模で見たら今や日本製を相手にしないくらい売れており、性能だって高い。
タイに行くと、もはや日本ブランドはオワコンとなりつつあり、高級デパートに行ったってLGやサムソンがメインの場所に並ぶ。日本人の韓国ブランド嫌いは筋金入りかもしれない。
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