■割り切った航続距離でEVの新たな在り方を求める
本田技術研究所のラージプロジェクトリーダーを務めている人見康平さんはホンダeプロトタイプの狙いとターゲットユーザーを語っている。こう語る。
「航続距離は、長ければ長いほどいいとは思います。このクルマは、航続距離に対しては割り切った部分がありますが、毎日の使用で50km以上を走る人はそれほど多くないのです。
携帯電話のように1日に一度は充電する人や週に2、3度の充電で足りる人には最適な乗り物になるでしょう。
従来のクルマの延長線上ではない、新しい価値観に共感できる人には魅力的な存在と感じられるはずです」。
最近はガソリンスタンドが減り、地方では自宅から10km以上離れていることも珍しくない。
これとは逆に急速充電器は増え続けているし、少しの出費で200ボルトの普通充電器を設置することが可能だ。
充電インフラが整っていて、使う範囲も限られている人にとっては魅力的なEVと感じられるはずである。
気になるのは、航続距離よりも販売価格だ。手が届く価格なら大ブレイクする可能性を秘めている。
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